企業看護師の仕事内容は?転職のポイントも解説します!

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企業看護師とは、病院やクリニックなどの医療機関ではなく、一般企業で働く看護師のことです。

企業看護師と聞くと産業看護師を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、その職種や仕事内容は多岐に渡ります。

この記事でわかること
  • 企業看護師の主な職種と仕事内容
  • 企業で働くことに向いている看護師
  • 看護師が企業へ転職するときのポイント


今回は、企業で働く看護師についてご紹介します。

仕事内容も具体的に解説していますので、病院以外の働き方に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

目次

企業看護師の主な職種と仕事内容

企業で働く看護師は、どのような仕事をしているのでしょうか。

企業看護師の主な職種は、次の通りです。

  1. 産業看護師
  2. 治験コーディネーター(CRC)
  3. 臨床開発モニター(CRA)
  4. フィールドナース
  5. コールセンター看護師
  6. 医療系メディアや出版社のライター・編集者

それぞれの仕事内容について見ていきましょう。

産業看護師

企業の医務室や健康管理室で働く看護師は、産業看護師と呼ばれます。

主に従業員の健康管理を行います。

主な仕事内容
  • 従業員の体調不良やケガなどの応急処置
  • 健康診断の実施
  • 保健指導
  • 健康相談
  • メンタルヘルス対策
  • 過重労働対策 など

治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーターは、治験をスムーズに行うためにサポートをする仕事です。

医療機関または治験施設支援機関(SMO)に所属します。

主な仕事内容
  • 治験のスケジュール調整
  • 被験者への説明
  • 治験データの管理
  • 報告書作成 など

臨床開発モニター(CRA)

臨床開発モニターは、臨床研究のサポートをする仕事です。

製薬会社または開発業務受託機関(CRO)に所属します。

主な仕事内容
  • 治験を実施する医療機関の選定
  • 医療機関への治験薬の引き渡し
  • 治験中のモニタリング
  • 症例のデータ収集 など

フィールドナース

フィールドナースは医療機器メーカーに勤務し、自社製品の営業サポートやアフターフォローなどを行う仕事です。

クリニカルコーディネーター、クリニカルスペシャリストとも呼ばれます。

主な仕事内容
  • 自社製品のプレゼンテーション
  • 導入時の説明、デモンストレーション
  • 納品後のアフターフォロー など

コールセンター看護師

コールセンターの看護師は、問い合わせへの対応や健康相談などを行います。

勤務先としては、医療機器メーカーや製薬会社、保険会社などです。

近年は、アプリで看護師へ健康相談ができるサービスなども登場しています。

主な仕事内容
  • 医療機器メーカー:自社製品に関する質問や問い合わせへの対応
  • 製薬会社:薬の効果や飲み方などの説明
  • 保険会社:顧客サービスとしての健康相談
  • コロナ関連:自宅療養者の健康観察 など

医療系メディアや出版社のライター・編集者

医療系のWebメディアを運営している企業や、医療・看護系書籍の出版社でも看護師が活躍しています。

医療系記事のライターや編集などは、看護師経験を活かせる仕事のひとつです。

主な仕事内容
  • 医療従事者への取材
  • 記事の執筆
  • 記事の校正、校閲
  • SNS運用 など


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企業で働くことに向いている看護師は?

企業看護師の主な仕事内容をご紹介しましたが、病院での勤務経験しかないと少々ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんね。

では次に、どのような人が企業看護師に向いているのかについて見ていきましょう。

特徴としては次の通りです。

  • 臨床経験を活かして働きたい人
  • 自分で仕事を管理して進められる人
  • 医療以外のことも積極的に学ぶ意欲のある人

ひとつずつ見ていきましょう。

臨床経験を活かして働きたい人

企業看護師は、病院で働く看護師のように日常的に医療行為を行うことは少ないでしょう。

しかし、看護師として培った知識や経験を活かすことのできる仕事です。

直接患者さんと接する機会はほとんどないかもしれませんが、これまでと違った形で医療や看護に貢献できると言えます。

私は医療系のメディアに関わる仕事をしていますが、看護師としての意見を求められることも多く、とてもやりがいを感じています。

自分で仕事を管理して進められる人

企業では自分のペースでできる仕事も多いですが、その分自己管理能力が求められます。

特に期日のある業務は計画的に進めていく必要があるので、指示待ちをするのではなく自主的に考えて動ける人が向いていると言えるでしょう。

看護師は学生時代からしっかりと行動計画を立てる練習をしており、また突発的な出来事にも臨機応変に対応できる人が多いですよね。

そういった点は、企業でも大いに活かされるでしょう。

医療以外のことも積極的に学ぶ意欲のある人

企業看護師は、看護スキルよりも一般教養やビジネスマナーなどを求められる場面が多いです。

病院ではあまり縁のなかったパソコンスキルや電話対応などを身につけなくてはならないことも。

職種や仕事内容に応じたスキルを習得したり、その業界に関することを積極的に学んでいく姿勢が大切です。

「看護師なのにこんなことをしなくちゃいけないなんて…」などと思わず、これまでの経験も活かしつつ新しい仕事に前向きに取り組める人は企業に向いているでしょう。

看護師が企業へ転職するときのポイント

企業看護師を目指すには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

企業へ転職するときのポイントは、次の4つです。

  • 情報収集をする
  • 自己分析をする
  • 転職理由を整理する
  • 転職エージェントを活用する

それぞれ解説していきます。

情報収集をする

「企業」といっても、その職種や仕事内容は様々です。

どのような業界かを知ることはもちろん、未経験でも就職できるのか、看護師資格をどういった形で活かせるのかなど、情報収集は入念に行うことをおすすめします。

企業看護師は病院での働き方とは大きく異なるため、勤務時間や休暇、給与、福利厚生、社風といった情報も収集しておきましょう。

また、最低限必要となるスキルについても事前に把握しておくと安心です。

自己分析をする

病院と企業では、仕事内容も求められるスキルもまったく違います。

そのため、しっかりと自己分析をすることが転職成功のカギと言えるでしょう。

具体的にはキャリアの棚卸しをしたり、現状への不満や理想の条件などを書き出します。

自分自身を知ることは、転職活動の軸を決めることにもつながりますよ。

転職理由を整理する

なぜ企業で働きたいのか、転職理由を一度しっかりと整理しましょう。

「デスクワークをしてみたかった」「土日休みだから」といった理由もあるかもしれませんが、それだけでは不十分だと言えます。

企業での看護師の役割を理解し、しっかりと仕事内容を把握したうえで転職活動を進めることが大切です。

転職エージェントを活用する

企業看護師になるには、転職エージェントを有効活用するといいでしょう。

非公開の求人も多く、自分一人ではそもそもどのような企業が看護師を募集しているか見つけられない可能性があるためです。

また、企業にしっかりとアピールできる履歴書や職務経歴書の作成方法、面接のアドバイスなどもしてもらえます。

内定後のサポートもしてくれるので、転職活動に不安のある方は転職エージェントの利用も検討しましょう。

看護師の資格や経験を求める企業は増えている

近年、看護師は病院以外にも活躍の場を広げています。

医療従事者を求めている企業は増加傾向にあり、様々な形で資格や経験を活かすことができるでしょう。

今後のキャリアに悩んでいる方は、ぜひ企業看護師も視野に入れてみてはいかがでしょうか。


リジキャリでは、医療資格を保有したキャリアアドバイザーによる転職サポートをしています。

「企業への転職に興味があるけどどう進めたらいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

Chie Chie 看護師/ライター

大学病院や総合病院での勤務を経て、現在は一般企業で看護師の資格を活かして働いている。臨床経験は10年以上。自分自身の経験を発信するため、そして医療従事者のより良い働き方を追求するためにリジキャリのライターに挑戦中。

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