
「看護師として働いていると、夜勤がしんどい」
「少しでも夜勤が楽になる方法があったらいいな」
「欲を言えば、夜勤なしの職場で看護師として働きたい」
そういった、看護師さんは多いですよね。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
- 看護師が夜勤を辞めたいと思う理由
- 看護師が夜勤を楽にするための解決策
- 看護師が夜勤を辞めても活躍できる仕事先は?
看護師の夜勤がきついと感じる方は、この記事を読んでみてください!
「看護師=夜勤あり」以外の選択肢を見つけ、キャリアの幅を広げていきましょう。
看護師が夜勤を辞めたいと思う理由

看護師が夜勤を辞めたいと思う理由は、大きく次の3つです。
仕事量が多すぎる
看護師の夜勤は、日勤とは違った忙しさがありますよね。
夜勤が忙しい理由は、日勤に比べてスタッフが少なく、1人あたりの看護師が受け持つ患者さんの数が増えるからです。
また、夜だからといって、患者さんはみんな寝ているわけではありません。
病棟には、不穏状態の高齢者、病気への不安を口にする方、急変のリスクがある方などいろいろです。
これらをたった数人の看護師で受け持つなら、仕事力が増えるのは当然のことです。
生活リズムが乱れる
夜勤の問題点2つ目は、生活リズムが乱れることです。
夕方または夜に出勤し、朝日が昇ってから帰宅、そこからしばらく仮眠を取って、夜はプライベートの活動…
こういった生活を送っていると、体調を崩しやすくもなります。
元看護師の私も、夜勤により生理周期が大きく狂ったり、冬に太陽に当たる時間が短すぎてうつ状態になったりもしました。
メンバーが少ないため、人間関係が辛い
夜勤が辛い原因のもう1つが、人間関係によるものです。
これは、若手看護師の悩みに多いでしょう。
日勤だと複数の看護師がいるので1人や2人苦手なメンバーがいてもなんとかなりますが、夜勤だとそうもいきません。
「苦手な先輩2人と若手の私、3人の夜勤…」
考えただけでその日の夜勤が憂鬱になるのは、あなただけではありません。
看護師が夜勤を楽にするための解決策

それでは、看護師が少しでも夜勤を楽にするために、解決策はないのでしょうか。
いくつか考えてみました。
シフトを調整できないか相談する
いきなり話をするのは難しいかもしれませんが、どうしても夜勤がしんどい場合は、師長さんに相談するのも1つの手だと思います。
「どうしても夜勤がしんどいので、夜勤シフトを減らしてほしい」
「可能であれば病棟を移動したい」
夜勤で体調を崩す看護師が多いのも事実です。
取り返しのつかなくなる前に、誰かに話してみましょう。
睡眠時間をしっかり取る
夜勤が辛い理由の1つが睡眠不足です。
夜勤中は、仮眠時間中に十分に休めないこともあるでしょう。
そのため、夜勤前や後に自宅で寝る時間をしっかり取るのがおすすめです。
若いうちは夜勤明けで寝ずに遊びに行く体力もあると思いますが、疲れている方はリラックスタイムも忘れずに取りましょう。
日光を浴び、体内時計を整える
夜勤があると「昼すぎに起床、夕方仕事に行き、翌朝帰宅後に就寝」という流れになることが多いです。
このような生活スタイルだと、昼間に外に出るタイミングがなく体内リズムが崩れがちとなります。
「日光を浴びる」ことは、人間の体にとってかなり重要です。
なぜなら、体内時計は約25時間のサイクルで動いており、毎朝日の光を浴びることでズレを防止しているからです。
夜勤で不規則な看護師さんも、少しでも「日光を浴びる」ことを意識するとホルモンバランスが整い、気持ちのリフレッシュにつながるはずです。
看護師が夜勤を辞めても活躍できる仕事先は?

ここまで夜勤を楽にするための方法についてお伝えしました。
しかしながら「やはり夜勤はきついので違う仕事をしたい」という方もいますよね。
そういった方のために、夜勤を辞めても活躍できる仕事先を5つ紹介します。
産業保健師・産業看護師
産業保健師・産業看護師は、企業の健康管理部門などで社員の健康サポートをします。
企業で勤めるので、基本的に仕事は平日、日勤のみとなります。
仕事内容は、健康診断の準備、産業医との連携、さらに最近はメンタルヘルスや禁煙などのサポートも多いです。
パソコンスキルも必要となります。
保育園
近年、看護師常駐の保育園などが増えてきています。
保育園看護師は、園に通っている保育園児の健康を支える仕事です。
園児がケガや病気になったときの対応、保健だよりの作成、保護者とのコミュニケーションなどが仕事内容として挙げられます。
保育士の補助として保育に関わる場面も多く「看護でなく、保育の視点で子どもに関わる楽しさを知った」との声もあります。
子供が好きな方はもちろん、小児科経験やご自身の子育て経験も活かせる職場です。
医療機器メーカー
看護師が医療機器メーカーで働く場合、病院向けに医療機器の営業をするポジションが多いです。
メーカーの専門分野により、特定の診療科(オペ室を含む)での経験が歓迎されることもあります。
外資系の会社も多いため、英語論文読解、英語での会議に対応できる語学スキルがあると高く評価されるでしょう。
CRC(治験コーディネーター)
CRC(治験コーディネーター)は、医薬品の安全性・有効性を検証するための臨床試験に関わる仕事です。
看護師は、医師と患者の間に立ち、被験者である患者さんへの説明や相談対応、担当医師との連絡調整、データ管理などの役割を担います。
勤務先によっては、1日のうちに複数の病院やクリニックを担当することになるため、コミュニケーション力や調整力も求められるようです。
病院で患者さんとコミュニケーションを取ること、製薬会社や医療機関との調整にやりがいを感じられる方に向いているようです。
CRA(臨床開発モニター)
CRA(臨床開発モニター)は、医療機関へ治験実施を依頼し、ルールや計画書に沿って適切に行われているかモニタリングする仕事です。
先ほどご紹介したCRCと同じ治験関係の仕事ですが、CRAは製薬会社の立場から医療機関への介入となります。
患者さんとのやりとりはありません。
「医療現場で患者へ寄り添う」とは違う視点で「新薬開発を通して医療に携わりたい」という方に向いています。
看護師で夜勤を辞めたい人も、仕事の選択肢はある!
この記事では、看護師が夜勤を辞めたいと思う理由と、夜勤を楽にするための解決法、辞めても働ける転職先について紹介してきました。
今回ご紹介した、看護師が活躍できる、夜勤のない転職先は次の5つです。
- 産業保健師・産業看護師
- 保育園看護師
- 医療機器メーカー
- CRC(治験コーディネーター)
- CRA(臨床開発モニター)
病院での就職活動しか経験のない看護師にとって、企業転職は分からないことばかりです。
選考書類や履歴書の書き方、面接の受け方など、病院でしか就職活動したことのない看護師には初めてのこともたくさんあるでしょう。
そういった方におすすめなのが「キャリアアドバイザーへの相談」です。
第三者へ相談し対策することで、企業転職がはじめてである方も挑戦することができます。
夜勤を辞めて今までと違った職種で働きたい看護師の方は、ぜひ第三者へ相談してみてはいかがでしょうか。