
「看護師だけどまったく違う仕事をしてみたい」
「異業種に興味があるけどどうしたらいいかわからない」
このように考えたことはありませんか?
看護師だからといって、必ずしも病院で働かなければいけないということはありません。
しかし、異業種の仕事はまったく想像がつかないという方もいるでしょう。
- 看護師から異業種への転職は可能か
- 看護師におすすめの異業種の仕事
- 異業種に転職するメリット・デメリット
- 異業種に転職するコツ
今回は、看護師から異業種への転職について解説していきます。
病院以外の働き方に興味のある看護師は、ぜひ最後まで読んでみてください。
看護師から異業種へ転職できる?
看護師の経験しかないという方は、異業種で働くことに対して不安に思うかもしれません。
しかし、看護師から異業種への転職は可能です。
実際に私も病棟看護師から一般企業へ転職していますし、他にも多くの方が異業種でも活躍しています。
一見、医療や看護とは関係ない業種のように思えても、看護師として働く中で培ったスキルが役立つことも。
異業種に興味があるという方は、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてくださいね。
看護師におすすめの異業種の仕事5選

次に、看護師におすすめの異業種の仕事を5つご紹介します。
- 事務職
- 営業職
- IT業界
- 飲食店・アパレル
- 看護師ライター
それぞれについて見ていきましょう。
事務職
事務職は、デスクワークで比較的残業も少なく、土日祝日休みが基本です。
未経験者歓迎といった求人も多く、人気のある業種のひとつです。
不規則な生活を送ってきた看護師にとっては、プライベートを大切にできる勤務形態は魅力的ですよね。
ただし、「未経験」と書かれていても、事務作業に必要な最低限のパソコンスキルはあったほうがいいでしょう。
営業職
営業職は、コミュニケーションスキルが活かされる仕事です。
顧客に対して最適な提案をする必要があるため、看護師として患者さんの状態を把握して的確に判断・行動してきた経験が役に立つことも。
一般企業の中でも特に医療に関係する企業に転職することで、より看護師で得た知識や経験を発揮できるでしょう。
IT業界
IT業界の仕事としては、プログラマー、システムエンジニア、カスタマーサポートなどが挙げられます。
今後も伸びていく業界として注目されており、近年では「医療IT」という言葉を耳にする機会も増えましたよね。
電子カルテなどの医療システムの開発をしているような企業では、臨床経験がある看護師の意見は重宝されるでしょう。
飲食店・アパレル
飲食店は、ホールスタッフであれば接客をしますので、患者さんとコミュニケーションを取ることが好きな看護師におすすめです。
また、注文を取るタイミングや混雑時の対応など、状況に応じて臨機応変に動くことが求められるため、看護師の観察力が活かされるでしょう。
アパレルショップの販売員も、接客の際に看護師として培ったコミュニケーションスキルを活かすことができます。
おしゃれな服に身を包んでアクセサリーやネイルなども楽しめるので、憧れる看護師も多いかもしれませんね。
しかし、どちらも立ち仕事で土日も出勤のことが多いでしょう。
ライター
最後に、在宅でも可能なライターの仕事です。
看護師であれば、資格を活かして専門的な記事を執筆するのがおすすめ。
「専門的な記事」というと高度な医療知識が必要そうですが、看護師の仕事や勉強、ライフスタイル、転職など、そのテーマは多岐に渡ります。
実際に私もライターとして活動していますが、一般企業に就職して自社のメディア記事を執筆する、企業などと業務委託契約を結んで執筆する方法があります。
慣れてくると自分で執筆するだけでなく、校正や校閲、編集といった業務を任せてもらえることもあるでしょう。

看護師が異業種へ転職するメリット
ここでは、看護師が異業種に転職するメリットを紹介します。
- 規則正しい生活ができる
- プライベートの時間を確保できる
- 精神的なプレッシャーが少ない
詳しく見ていきましょう。
規則正しい生活ができる
看護師の仕事から離れる理由として、夜勤やシフト制といった不規則な勤務に関することを挙げる方は多いのではないでしょうか。
特に先ほどご紹介した事務職や営業職などは一般企業で働くことになりますので、基本的に日勤で土日休みです。
規則正しい生活を送りたい看護師には大きなメリットとなるでしょう。
プライベートの時間を確保できる
カレンダー通りに働ける仕事を選べば、プライベートの時間を確保しやすくなります。
看護師は体力面でも負担の大きい仕事なので、夜勤明けや休みの日は疲れ果てて寝て過ごしていたという方も多いかもしれません。
土日休みで残業も少ない職場に転職することで、家族や友人とスケジュールを合わせやすくなったり、趣味や習い事などにも時間を使いやすいでしょう。
精神的なプレッシャーが少ない
医療の現場、特に急性期では重症度の高い患者さんも多く、常に緊張感がありますよね。
精神的なプレッシャーが負担になっていた看護師は、異業種へ転職することで解消される場合も。
もちろんどんな仕事もしっかりと責任を持って行う必要がありますが、看護師から離れることで生死に関わるような緊迫した場面に遭遇する機会は減るでしょう。
看護師が異業種へ転職するデメリット
次に、異業種に転職するデメリットについてです。
- 収入が減る可能性がある
- 看護師としてのスキルを維持しにくい
- やりがいを感じられない場合がある
ひとつずつ見ていきます。
収入が減る可能性がある
異業種への転職は、未経験からのスタートとなります。
そのため、当然収入も減ってしまう可能性があります。
看護師は一般的に給料の高い仕事であり、特に夜勤に多く入っていた場合にはその分夜勤手当もついていたでしょう。
いざ給与明細を目にして「こんなはずではなかった…」とならないためにも、収入面については事前によく調べることをおすすめします。
看護師としてのスキルを維持しにくい
異業種へ転職するにあたり、ブランクができることを心配する方もいるでしょう。
医療的なケアを行う機会がなくなることで、特に経験の乏しい看護師はスキルが維持しにくいことも。
また、かつての同僚に会ったりすると、「看護師ではない自分」に不安や焦りを感じることもあるかもしれません。
新しい仕事に慣れていないと特にネガティブな気持ちになってしまいますが、そこは経験を積んでいくことで解消されます。
もしまた看護師として現場で働きたいと思った場合には、ブランクOKの求人を探せば問題ないでしょう。
やりがいを感じられない場合がある
いざ看護師を辞めて違う仕事に就くと、物足りなさを感じてしまうこともあるかもしれません。
看護師の仕事は責任やプレッシャーが大きかったものの、その分やりがいもあったと後から気付くパターンです。
異業種への転職で時間に余裕ができた場合は、仕事以外に没頭できる趣味などを見つけるのもひとつです。
転職後にギャップを感じないためにも、事前にしっかりと情報収集をすることが大切だと言えるでしょう。
看護師から異業種に転職する3つのコツ

最後に、看護師から異業種に転職するコツをご紹介します。
- 転職理由を明確にする
- 入念に下調べをする
- 実際の転職成功例を参考にする
転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
転職理由を明確にする
「看護師の仕事がつらい」「看護師を辞めたい」といった理由だけでは、異業種への転職はうまくいきません。
一時的な感情で決めてしまわないためにも、理由を整理することをおすすめします。
転職理由を明らかにすることで、次の職場に求めることも明らかになるでしょう。
入念に下調べをする
看護師としての勤務経験しかない場合、他の業界は未知の世界ですよね。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、下調べは入念に行ったほうがいいでしょう。
未経験だったとしても、看護師として培ったスキルをどう活かしていけるか考えることはとても大切です。
また、その業界や業種に関することをしっかりとリサーチしておくことで、面接対策にもつながります。
実際の転職成功例を参考にする
実際に異業種への転職に成功した看護師を参考にすることで、より具体的に働き方がイメージできるでしょう。
インターネットやSNSなどで検索すると、異業種へ転職した看護師の体験談などが出てきます。
ロールモデルがいると、転職活動へのモチベーションアップにもつながりますよね。
リジキャリでは、医療資格を保有したキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行います。
看護師としての経験やスキルを理解したうえでしっかりサポートしますので、転職活動に不安のある方はぜひ活用してみてください。