
看護師の勤務先といえば、病院やクリニックなどが一般的ですよね。
しかし近年では、看護師の活躍の場は医療機関だけにとどまりません。
看護師資格が使える珍しい求人も、世の中には存在しているのです。
- 看護師資格が使える珍しい求人
- 珍しい仕事に向いている看護師の特徴
- 珍しい求人の探し方
今回は、病院以外の働き方に興味のある看護師に向けて、ちょっと珍しい求人をご紹介します。
ぜひ、転職の候補として視野に入れてみてはいかがでしょうか。
看護師資格が使える珍しい求人10選

まずは、看護師の資格や経験を活かして働ける珍しい職場をご紹介します。
1.テーマパーク看護師
テーマパークで働く看護師は、来場者の急な体調不良やケガの応急処置をします。
パーク内の救護室で対応することが多いですが、場合によっては現場へ急行することも。
また、病院の受診を勧めたり、救急搬送の付き添いをすることもあります。
救護室内の薬品や医療器具などの在庫管理も大切な業務の一つです。
2.イベントナース
イベント会場で働く看護師は、会場に設置される救護室に待機し、来場者の体調不良やケガなどの応急処置をします。
状況によっては、救急搬送の要請や付き添いなども行います。
- コンサート、音楽フェス
- お祭り
- 花火大会
- スポーツ大会
- 学校行事 など
スポーツ系のイベントや大会では、外科・整形外科の対応を求められることもあるでしょう。
3.ツアーナース
ツアーナースは、旅行に付き添って参加者の健康管理を行います。
修学旅行や社員旅行などに同行することもあり、トラベルナースとも呼ばれます。
旅行中のケガや体調不良の対応、病院搬送時の付き添い、持病のある参加者の内服管理などが主な業務です。
緊急の対応がないときは観光を楽しむことができるので、旅行好きの看護師におすすめの仕事と言えるでしょう。
4.シップナース
シップナースとは、クルージング船や豪華客船などで働く看護師のことです。
船内の医務室で待機し、乗客・乗務員の健康管理や、体調不良やケガなど緊急時の対応をします。
勤務時間以外は船旅を楽しめることが魅力ですが、出航すると数か月帰宅できないといったことも。
また、求人によっては英会話などの語学力を求められることもあるでしょう。
5.看護系技官
看護系技官は、厚生労働省所属の国家公務員です。
看護系技官について、厚生労働省の看護系技官採用サイトには下記のように書かれています。
看護系技官とは、看護師と保健師または助産師免許を有し、医療にかかわる専門性と行政官としての専門性を生かして活躍する“技術系行政官”のことです。
【引用】厚生労働省|看護系技官 採用情報
配属先によりますが、診療報酬や保健指導プログラムの改定など、医療や福祉に関する課題を解決する取り組みを行います。
6.検疫官
検疫官も厚生労働省に所属する国家公務員で、勤務先は港や空港の検疫所です。
感染症の流入や拡大を阻止するために、検疫業務や衛生業務を行います。
また、健康相談や渡航者の予防接種、日本国内への持ち込みが難しい食品のチェックを行うといった役割も。
7.自衛隊看護師
自衛隊看護師は自衛隊に所属する看護師のことで、特別国家公務員に該当します。
主に自衛隊病院や基地、災害地などで看護を行います。
自衛官看護師と技官看護師の2種類があり、それぞれ業務内容は異なります。
8.刑務所看護師
刑務所看護師は、刑務所内で受刑者の健康管理を行います。
勤務先は通常、一般刑務所の中にある診察室か医療刑務所のいずれかです。
受刑者へ処置などを行う際には、必ず刑務官が同席します。
9.看護師ライター
看護師ライターは、看護師の資格や経験を活かして、主に医療系の記事を執筆する仕事です。
メディカルライターと呼ばれることもあります。
インターネット上の記事を書くライターをWebライターといいますが、書籍など紙媒体のライターと比較すると始めやすく、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
10.フリーランス看護師
フリーランス看護師とは、特定の組織に所属せず、企業などと業務委託契約を結んで仕事をする看護師のことです。
- 病院や介護施設などのヘルプ
- 訪問看護
- 健診やイベントなど単発の仕事
- 看護師ライター
- イラストレーター など
上記は一例ですが、その働き方は様々です。
自由度が高く、多くの仕事をこなせばその分収入も上がるでしょう。
一方、個人事業主となるため、フリーランスとして一定の収入を得た場合には確定申告が必要となります。

珍しい仕事に向いている看護師は?
看護師資格を活かせる珍しい求人についてご紹介しましたが、これらはどのような看護師に向いているのでしょうか。
珍しい仕事がおすすめの看護師の特徴としては、次の通りです。
- コミュニケーションスキルが高い
- 的確な判断ができる
- 医療以外のことも積極的に学ぶ意欲がある
それぞれ見ていきましょう。
コミュニケーションスキルが高い
病院では、患者さんやその家族、医師やコメディカルなどとコミュニケーションを取りますよね。
一方、珍しい職場では、相手は患者さんではなく主にお客さんです。
場合によっては、ビジネスマナーや接客スキルなどを求められることも。
コミュニケーションに自信のある看護師であれば、自信をもって働ける環境と言えるでしょう。
的確な判断ができる
珍しい職場では、病院と違って看護師の数は少ない場合が多いです。
中には、看護師は自分一人だけというケースもあるでしょう。
そのような環境では、すぐに周りに相談するといったことはできません。
すべて自分で判断をして動いていく必要があるので、的確な判断と迅速な対応・行動力が求められます。
医療以外のことも積極的に学ぶ意欲がある
珍しい仕事に就いた場合、病院のように日常的に看護技術を必要とする場面はそれほど多くありません。
職種や職場によっては、医療や看護以外の様々なスキルを求められることもあるでしょう。
そのため、どんなことでも積極的に学ぼうとする意欲や姿勢が重要となります。
「看護師なのにこんなこともしなきゃいけないの?」と思ってしまうようでは、仕事に対する不満が募ってしまう原因に。
珍しい求人の探し方は?

看護師資格が使える珍しい仕事は、どのように探せばいいのでしょうか。
今回ご紹介したような仕事の求人は、自分一人で見つけることはなかなか難しいでしょう。
そもそも求人の数が少なく、突然募集がかかることも多いためです。
看護師専用の転職エージェントでは、こういった珍しい仕事が非公開の求人として掲載される可能性もあります。
自分では見つけられないような珍しい求人を紹介してもらえるかもしれないので、気になる方はぜひ登録してみることをおすすめします。
また、もし周りに珍しい仕事に就いている看護師がいれば、紹介してもらえないか聞いてみるのも一つの手です。
看護師が活躍できる場所は増えている
近年、看護師は医療機関以外にも活躍の場を広げています。
看護師資格が使える求人には、今回ご紹介したようなちょっと珍しい仕事もあるのです。
もし今働き方に悩んでいるという方は、病院以外の選択肢もあるということを頭に入れたうえで、ご自身の経験を活かせる職場を見つけてほしいと思います。
リジキャリではキャリアに関するご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。