
転職を考えている看護師の中には、どのタイミングで転職すべきか悩んでいるという方もいるでしょう。
「看護師が転職するのにおすすめの時期ってあるの?」
「転職活動はいつから始めるべき?」
このような疑問を抱いたこともあるかもしれませんね。
- 看護師の転職におすすめの時期
- 経験年数や転職先によるおすすめ時期の違い
- 転職活動のベストな期間
- 転職活動の具体的な内容
- 看護師が転職をスムーズに進めるためにやるべきこと
現在一般企業で働いている私の転職体験談もご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
看護師が転職しやすいおすすめ時期はある?

そもそも看護師の転職におすすめの時期はあるのでしょうか。
転職をするには、当然ですが求人があることが前提となります。
「退職をすることは決まったけど、全然求人が見つからなくて転職活動が進まない…」といった状況では困ってしまいますよね。
そこでここでは、看護師が転職をするうえでおすすめの時期と、できれば避けたほうがいい時期をご紹介します。
おすすめは1月・6月・11月
看護師が転職する時期としておすすめなのは、1月・6月・11月です。
理由は次の通りです。
- 1月:年末の退職者の補充、また4月入職に向けた求人も出てくるため求人数が多い
- 6月:ボーナス支給後の退職者の補充として求人数は増加傾向
- 11月:年始や次年度に向けて採用活動が本格化
求人数が多く、新人もある程度現場に慣れて戦力になっている時期であると言えます。
避けたほうがいいのは4月・8月・12月
反対に、できれば避けたほうがいいのは4月・8月・12月です。
理由は次の通りです。
- 4月:新卒の入職に伴い、中途採用者まで十分に教育の手がまわらない可能性がある
- 8月:夏休みを取るスタッフが多く、人手不足になりがち
- 12月:年末年始を控えて慌ただしい時期
1年の中で比較的忙しかったり、人手不足の時期であると言えます。
経験年数によるおすすめ時期の違い
転職におすすめの時期と避けたほうがいい時期をご紹介しましたが、状況や経験年数などによってはこの限りではありません。
例えば、第二新卒やブランクのある看護師は、年度の切り替わる4月のほうがスムーズに入職できる場合も。
新人看護師と一緒に研修を受けることで、新しい環境にもなじみやすいでしょう。
経験豊富なベテラン看護師であれば、年間を通してどのタイミングでも即戦力として期待されます。
希望に合った求人があれば、特に時期にはこだわらなくてもいいでしょう。
転職先によるおすすめ時期の違い
大学病院や総合病院など規模の大きな病院では、翌年4月に入職するための採用を前年度から行っていることも。
前年の夏頃には面接が行われることが多く、余裕をもって転職活動をするようにしましょう。
また、クリニックや個人病院などでは毎年決まった時期に採用をするわけではなく、欠員が出たタイミングで募集がかけられることがほとんどです。
そのため、求人情報はこまめにチェックする必要があるでしょう。
転職活動は「入職の3~6か月前」に始めるのがベスト
看護師の転職活動は、入職を希望する3~6か月前にスタートさせるのがおすすめです。
転職の準備にかかる時間と、現在の勤務先に退職の意向を伝えることを考慮しても最低3か月は必要でしょう。
「早く転職したい」と焦ってしまうとミスマッチにつながる可能性があり、ある程度の期間を設けることで納得のいく転職活動につながります。
しかし、あまり長く時間をかけすぎても途中で挫折してしまう原因に。
転職活動を始めるにあたり、あらかじめ大まかにスケジュールを決めておくといいでしょう。
転職活動の具体的な内容は?

転職活動には最低3か月は必要だとお伝えしましたが、具体的にはどのような準備をすればいいのでしょうか。
転職活動中に行う必要があるのは、主に下記の5つです。
- 求人を探す
- 転職候補先の情報収集
- 応募に必要な書類の準備・提出
- 面接の準備
- 退職に向けた準備(業務の引き継ぎ、退職手続きなど)
転職活動は個人で行うことももちろん可能ですが、多忙な看護師が在職中に一人で準備を進めていくのは大変です。
そんなときは看護師の求人に特化した転職エージェントを活用すると、効率よく転職活動を進めることができるでしょう。
看護師が転職をスムーズに進めるコツ
転職に適した時期であっても、準備不足の状態ではうまくいかないことも。
看護師が転職をスムーズに進めるためにやるべきことは、次の3つです。
- なぜ転職したいのかを明確にする
- しっかりと情報収集をする
- 転職エージェントを有効活用する
それぞれ見ていきましょう。
なぜ転職したいのかを明確にする
看護師がスムーズに転職活動をするために大切なのは、「なぜ転職したいのか」を明確にしておくことです。
志望動機を聞かれたときにしっかり答えられるということはもちろんですが、転職理由が曖昧だとミスマッチを起こす原因につながってしまうためです。
「2年働いたしそろそろ転職しようかな」「同期が転職したから私もしよう」といった漠然とした理由ではなく、転職することによってどうなりたいのかを明らかにしましょう。
今後のキャリアについて考えるいいきっかけにもなりますよ。
しっかりと情報収集をする
転職理由が明確になったら、次に転職候補先の情報収集を行いましょう。
どのような転職先があるのか、給与・賞与、休日、勤務時間、残業の有無、施設・設備、福利厚生などです。
可能であれば、実際に働いている方の声を聞くことができるとなおいいでしょう。
情報が不足していると、転職後にギャップを感じてしまう可能性も。
満足のいく転職をするためにも、情報収集はしっかりと行うことをおすすめします。
転職エージェントを有効活用する
転職エージェントは、忙しい看護師の強い味方。
一人では不安がある部分も、キャリアアドバイザーがしっかりとサポートをしてくれるので安心です。
- キャリアに関する相談
- 求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書などの添削
- 面接対策
- 転職先とのやりとりの代行
- 内定後のサポート
転職エージェントでは上記のようなサービスが受けられますので、特に初めて転職をする看護師、働きながら転職活動をしたい看護師は利用してみてもいいでしょう。

【体験談】病院から一般企業への転職活動

現在、私は一般企業で看護師の資格を活かして働いています。
病棟看護師から一般企業に転職するにあたり、かかった期間はおよそ3か月です。
応募をした翌日に連絡があり、面接の日程を決めて実際に面接をしたのが応募の約1週間後。
さらに面接から1週間で内定の連絡があったので、応募から内定までの期間は約2週間ということになります。
しかし、応募する前に転職先を探して情報収集をしたり、また内定後は退職の意向を伝えて引き継ぎや手続きをしたりと、トータルでは3か月ほどの時間を要しました。
私が転職した時期は秋だったのですが、前任の方が辞めたタイミングで募集がかかって応募をしたこともあり、比較的スムーズに進んだと思います。
これはあくまで一例ですので、希望する転職先の事情やご自身の状況に合わせて転職活動を進めていってくださいね。
今回は看護師が転職するときにおすすめの時期をお伝えしましたが、何より大切なのはしっかりと準備をすることです。
転職活動を通して、今後のキャリアについて見えてくることもあるでしょう。
リジキャリでは、キャリアアドバイザーによる転職サポートを無料で行っていますので、一人で転職活動を行うのが不安だという方はぜひお気軽にご相談ください。