
「看護師だけど病院以外で働いてみたい!」
「看護師資格を活かせる仕事ってどんなものがあるの?」
そんな風に考えたことはありませんか?
看護師といえば、病院やクリニックなどで働くのが一般的ですよね。
しかし近年では、医療機関以外でも看護師の資格や経験を活かして活躍できる場は増えています。
その中でも、今回は一般企業での働き方についてご紹介します。
- 看護師資格を活かせる一般企業の仕事
- 一般企業に就職するために必要なスキル
- 看護師が一般企業へ就職するときのポイント
- 【体験談】看護師も一般企業で活躍できる
私も病棟看護師を経て現在は一般企業で働いていますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
看護師資格を活かせる!一般企業の仕事5選

「一般企業」といってもその職種は様々ですが、看護師が就職先として選ぶならやはり資格や経験を活かせる仕事がおすすめです。
ここでは、次の5つをご紹介します。
- 産業看護師
- 治験コーディネーター(CRC)
- 臨床開発モニター(CRA)
- フィールドナース
- 医療系人材紹介会社のキャリアアドバイザー
どのような仕事なのか、それぞれ見ていきましょう。
産業看護師
産業看護師とは、企業の医務室や健康管理室で働く看護師のことです。
従業員の健康管理が主な業務で、具体的には健康診断の実施や結果のフォロー、保健指導、健康相談、緊急時の応急処置などが挙げられます。
また、メンタルヘルス対策も産業看護師の重要な役割のひとつです。
2015年には従業員50人以上の職場を対象にストレスチェック制度が義務付けられ、近年メンタルヘルスケアは重要視されています。
このことからも、産業看護師への期待は高まっていると言えるでしょう。
治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーターは、治験がスムーズに進行するようサポートをする仕事です。
具体的には、被験者への説明や医療機関・製薬会社との連絡、報告書の作成などが挙げられます。
治験コーディネーターの所属先は、医療機関またはSMO(治験施設支援機関)です。
次にご紹介する臨床開発モニター(CRA)と混同されやすいのですが、治験コーディネーターは簡単に言うと「病院」での業務に携わることになります。
疾患や薬剤などの専門的な知識、そして医師や被験者との円滑なコミュニケーションが求められるため、看護師としてこれまで身につけてきたスキルを十分に活かすことができるでしょう。
臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニターは、製薬会社またはCRO(開発業務受託機関)に所属して臨床研究のサポートをする仕事です。
治験コーディネーターとの違いは「製薬会社」の業務に携わるという点で、主な業務としては治験中のモニタリングや症例のデータ収集などが挙げられます。
臨床開発モニターは治験の最終段階のモニタリングをすることからも、新薬開発の重要な役割を担っています。
社会へ貢献したいと考えている方には、非常にやりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。
フィールドナース
フィールドナースとは、医療機器メーカーで働く看護師のことです。
クリニカルスペシャリストやクリニカルコーディネーターとも呼ばれ、看護師の資格を活かして自社製品の販売サポートを行います。
みなさんも勤務先で新製品を導入する際に、使用方法などの説明を受けたことはありませんか?
フィールドナースは病院やクリニックを訪問し、製品の説明やプレゼンテーションをするのが主な仕事です。
臨床での経験を活かし、看護師目線でアピールできるのが強みでしょう。
医療系人材紹介会社のキャリアアドバイザー
医療系の人材紹介会社では、医療業界の求人に特化した転職を扱っています。
キャリアアドバイザーは、転職がスムーズに進むよう求職者のサポートをする仕事です。
看護師専門の求人を扱っているところも増えており、実際の医療現場を知っている看護師は求職者の悩みを理解してニーズを的確に把握することができます。
特に転職したことのある看護師は、その経験を活かして求職者に寄り添ったアドバイスができるでしょう。

一般企業に就職するために必要なスキルは?

看護師が一般企業に就職するために必要なスキルはあるのでしょうか。
事前に習得しておくと役に立つのは、次の3つです。
- コミュニケーションスキル
- パソコンスキル
- ビジネスマナー
詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションは一般企業に限らず大切ですし、看護師として働くうえでも重要なスキルですよね。
病院では医師をはじめとした医療従事者、そして患者さんやその家族と話す機会が多かったと思います。
一方、一般企業では社内外のあらゆる人と関わる機会があり、円滑にコミュニケーションを取って業務を進めていく必要があります。
最近ではリモートワークを取り入れている企業も多く、メールやチャットいったツールでやりとりをすることも。
これらは一方的な伝達になりがちなので、相手にきちんと伝わるよう意識することが大切です。
パソコンスキル
一般企業に就職するうえで、やはりパソコンを難なく操作できるスキルは必須。
企業によりますが、Microsoft Officeは一般的によく使われます。
ワード、エクセル、パワーポイントといった言葉は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
Windowsを使う企業では上記のソフトで資料などの作成をすることが多いので、これらが扱えると就職後もスムーズに仕事を覚えられるでしょう。
ビジネスマナー
一般企業で働くには、最低限のビジネスマナーが必要です。
病院では勤務中は白衣に着替えますが、企業ではTPOに合わせた服装をする機会があります。
また、電話やメール対応、名刺交換など、これまで経験したことのない場面に遭遇することも。
就職してから慌てないためにも、一般的なビジネスマナーを頭に入れておくと安心です。
ただし、働きながら徐々に身についていく部分でもあるので、過剰に心配する必要はないでしょう。
看護師が一般企業へ就職するときのポイント
一般企業に就職するときに大切なのは、看護師の資格や経験を活かしてどのように働きたいのかを明確にすることです。
転職を考えるきっかけとして、「夜勤をしたくない」「土日休みがいい」などといった理由もあるでしょう。
しかし、面接でもなぜ一般企業を志望したのか聞かれることも多く、自分の中できちんと言語化しておくことが大切です。
また、病院と一般企業では看護師に求められる役割は大きく異なります。
希望する企業を事前にしっかりと調べておくと、入社後にギャップを感じることも少ないでしょう。
【体験談】看護師も一般企業で活躍できる
私は現在、一般企業で看護師資格を活かして働いています。
もともとパソコンスキルやビジネスマナーに自信があったわけではなく、最初は覚えることも膨大で大変でした。
しかし、そういった不安は働いていく中で少しずつ解消されていきました。
社内で「看護師目線でチェックしてほしい」「看護師としてここはどう思う?」などと聞かれることも多く、とてもやりがいを感じています。
これまでとまったく異なる分野へ就職をするのは勇気がいりますが、一般企業に興味のある看護師にはぜひ挑戦してみてほしいと思います。
看護師として働いてきた経験を存分に発揮し、自分らしく働くことのできる環境を見つけてくださいね。
リジキャリでは、キャリアアドバイザーによる転職サポートを無料で行っています。
「未経験でも一般企業にチャレンジしたい!」という方はお気軽にご相談ください。