
コロナ禍で耳にする機会が増えたリモート。
リモートは「離れている」「遠隔」を意味する言葉で、リモートワークはオフィスに出社せずに仕事をする働き方のことです。
仕事をする場所としては、自宅やコワーキングスペースなどが挙げられます。
企業によっては週に数回は出社するなどのルールを設けている場合もありますが、一切出社することなく完全にリモートで働くことを「フルリモート」と言います。
看護師といえば病院やクリニックなどの医療機関で勤務するのが一般的であり、「看護師にフルリモートは難しいのでは?」「そもそもフルリモートの求人なんてあるの?」などと疑問に思う人も多いでしょう。
しかし最近では、看護師がリモートで働くことのできる仕事も増えています。
- 看護師がリモートでできる仕事
- フルリモートで働くメリットとデメリット
- 看護師資格を活かせるフルリモート求人の探し方
看護師資格を活かして新たな働き方に挑戦してみたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
看護師もリモートで働ける!自宅でできる仕事5選

看護師が資格を活かしてリモートで働く場合、どのような仕事があるのでしょうか。
ここでは下記の5つを紹介します。
- コールセンター
- 医療系ベンチャー企業
- ライター
- Webデザイナー
- 文字起こし
それぞれの特徴について、早速見ていきましょう。
コールセンター
コールセンターの主な業務は、お客様からの問い合わせや相談等への対応です。
昨今では、新型コロナウイルスに罹患した自宅療養者の健康観察といった仕事も。
相談内容は勤務先によって異なりますが、主に緊急のケガや病気、小児の健康や子育て、メンタルヘルスなどが挙げられます。
また、医薬品メーカーや医療機器メーカーの場合は、薬の飲み方や機器の取り扱いなどに関する問い合わせへの対応をします。
コールセンターでの仕事は基本的にマニュアルに沿って対応していきますが、中にはイレギュラーな事例もあるため、臨床経験が豊富な看護師であれば適切な返答ができるでしょう。
実際にコールセンターの求人を見てみると、応募資格に「臨床経験3年以上」などと書かれているものもあります。
医療系ベンチャー企業
近年、医療業界に参入するベンチャー企業は増加傾向にあります。
業務内容としては、ヘルスケアサービスやオンライン診療システム、新薬や治療法の研究・開発など多岐に渡ります。
医療系の資格保有は必須ではない場合が多いですが、実際に医療現場を知っている看護師の意見はとても貴重です。
これまで看護師として働く中で得た知識や経験を活かすことのできる仕事と言えるでしょう。
また、AIなどを活用したサービスを提供している企業もあり、最新の医療に興味がある人にもおすすめです。
ライター
ライターは、Webメディアや書籍・雑誌などの記事を書く仕事です。
看護師がライターとして働くのであれば、健康や看護に関するもの、看護師の転職に関するものなど、専門的な知識や経験を活かせる内容の記事がおすすめです。
Webライターは書籍や雑誌などのライターと比べて未経験でも始めやすく、企業のサイトだけでなくクラウドソーシングや個人のブログなどでも募集していることがあります。
医療系の記事は専門性が高いため、単価も比較的高めに設定されている場合が多いでしょう。
Webデザイナー
絵を描くことが得意な看護師には、Webデザイナーがおすすめです。
「イラストなんて描けない」「絵心がない」という人は自分には関係ないと思うかもしれません。
しかし、勉強会の資料や退院指導のパンフレットを作った経験のある看護師は多いのではないでしょうか。
InstagramなどのSNSの投稿画像を作成するといった依頼もあるので、絵が苦手でもデザインに興味のある人は挑戦してみてもいいでしょう。
現代人は日常的にスマホやパソコンで様々なサイトや広告などを目にしていることもあり、やってみると意外と才能を発揮できるかもしれませんよ。
文字起こし
文字起こしとは、会議やセミナー、インタビューなどの動画や音声データを文字に起こす仕事です。
テープ起こしや書き起こしなどと呼ばれることもあります。
文字起こしには専門的なスキルは特に必要ありませんが、音源を聞きながら入力していくので、ある程度タイピングはできたほうがスムーズに業務をこなせます。
また、医療系のセミナーなどでは専門用語や略語が使われていることがあるので、看護師であれば内容を理解して正しく文字に起こすことができるでしょう。
セミナーの内容によっては、音源を聞くことで新たな知識が得られるかもしれませんね。

フルリモートで働くメリット・デメリット
次に、フルリモートのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
フルリモートのメリット
メリットとしては、やはり使える時間が増えることや、好きな場所で仕事ができることでしょう。
特に通勤時間が長い人にとっては、時間の節約は大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
企業によっては勤務時間が決まっている場合もありますが、中にはフレックスタイムを取り入れていたり、納期だけ守れば好きな時間に働けるというケースもあります。
また、フルリモートでは、人間関係のストレスから解放されるというメリットも。
人間関係に悩んでいる看護師にもおすすめの働き方と言えるでしょう。
フルリモートのデメリット
一方、デメリットとしては、コミュニケーション不足や運動不足になる可能性が挙げられます。
職場で気軽に同僚や先輩と話したり、相談したりしている人も多いと思いますが、フルリモートではチャットなどが主なコミュニケーションツールとなります。
昼食を一緒に食べたり、勤務後に食事に行くといった機会も減ることから、孤独に感じてしまうかもしれません。
また、外に出る機会が減ることで、運動不足になってしまう可能性も。
一日中家で座って仕事をしていては、体力や筋力が低下してしまいますよね。
特に運動をする習慣のない人は、意識的に体を動かす必要があるでしょう。
看護師資格を活かせるフルリモート求人の探し方

看護師ができるフルリモートの仕事について紹介してきましたが、求人はどのように探せばいいのでしょうか。
方法としては、主に下記の4つです。
- 求人サイトで探す
- クラウドソーシングで探す
- 転職エージェントを利用する
- 企業に直接問い合わせる
求人サイトで探す
仕事を探すときには、まず求人サイトで検索してみるという人も多いと思います。
コロナ禍でリモートワークを導入する企業が増えたことにより、各求人サイトで「リモートワーク」「在宅勤務」などで絞り込んで検索することが可能となっています。
また、リモートやフリーランスといった働き方に特化したサイトも増えてきていますので、ぜひ色々とチェックしてみてくださいね。
ただし、求人によっては研修中の数か月は出社が必須だったり、基本はリモートだが定期的に出社しなければならないというケースも。
フルリモートで働けるかどうかは事前に確認したほうがいいでしょう。
クラウドソーシングで探す
クラウドソーシングとは、クライアント(発注者)とワーカー(受注者)が集まるプラットフォームです。
先ほどご紹介したライターやWebデザイナー、文字起こしなどの案件はクラウドソーシングでも見つけることができるでしょう。
手軽に利用できる反面、相場より単価が低い案件も多いですが、未経験でも可能なものが多数あります。
中にはスマホでできる案件もあるので、まずは隙間時間でこなせるものから試してみてもいいでしょう。
企業に直接問い合わせる
気になる企業を見つけたけれど求人を募集していないという場合には、企業が求人サイトに情報を出していないことも考えられます。
このようなときは、直接問い合わせることで情報が得られたり、仕事につながる可能性があるかもしれません。
「今は募集していないのかもしれない…」と決めつけず、企業のホームページを確認して問い合わせてみるのもひとつです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、求職者と企業との間に入って入社までのサポートをしてくれます。
フルリモートの求人が見つけられない、いい求人がないという場合に利用してみると、自分では探しきれなかった求人情報を知ることができるかもしれません。
より条件に合った企業を紹介してもらうためにも、あらかじめ「フルリモートで働きたい」という条件を伝えることを忘れないようにしましょう。
まとめ
コロナ禍で働き方は多様化しており、医療機関以外でも看護師資格を活かして働ける仕事は増えています。
「看護師はフルリモートなんて無理だろう」と思い込まず、広い視野で探してみることをおすすめします。
ぜひ、これを機に自分のキャリアと向き合ってみてくださいね。