
「看護師のキャリア支援に興味がある。看護師からキャリアアドバイザーへの転職を視野に入れているけど、実際どんな働き方なのだろう?」
このように考えている方はいませんか?
私は看護師として病院で働いていましたが、一般企業に転職し、現在はキャリアアドバイザーとして働いています。
そのような立場から、今回の記事を書きました。
・看護師からキャリアアドバイザーに転職した理由
・キャリアアドバイザーの業務内容
・キャリアアドバイザーの1日のスケジュール
・キャリアアドバイザーのやりがい
ぜひ、看護師からキャリアアドバイザーへの転職を視野に入れている人は、最後まで読んでみてください。
看護師からキャリアアドバイザーを目指した理由

私が「病院の看護師」から「一般企業のキャリアアドバイザー」を目指した経緯をお伝えします。
- 看護師から一般企業へ転職したいけど何をしたら良いかわからない
- 1人では不安だから転職のプロに頼みたい
- 看護師向けの一般企業への転職をサポートしてくれるサービスを見つけ申し込む
- 転職サポートを受けていくうちに、「キャリア支援をする」サポート側に興味を持つ
- サポート側がキャリアアドバイザーという職種であることを知り、目指し始める
このように、一般企業に転職することを決めた時からキャリアアドバイザーを目指していたのではなく、転職活動をしていくうちにキャリア支援に興味を持ったことがきっかけで、キャリアアドバイザーを目指しました。
一般企業には様々な職種がありますが、最終的にキャリアアドバイザーという職種を選んだ理由は2つあります。
①働いている看護師を支援できることに携わりたい
一般企業に転職することを決めた時、「働いている看護師を支援できることに携わりたい」という思いがありました。
病院で働いている看護師は、「辞めたい」「辛い」などのネガティブな感情を持って働いている方が多いの印象で、私もその1人でした。
そのようなネガティブな感情を持って働くのではなく、もっとポジティブな感情を持って幸せに働ける環境を整えたいと日頃から思っていました。
そして、転職活動をしていくうちに、キャリア支援は働いている看護師を支援できることに気づき、徐々に興味を持ち始めました。
②色々な方の人生に触れて学びたい
キャリアアドバイザーの仕事は、キャリアを通して、求職者の人生が豊かになれるような支援ができる仕事だと思っています。
その支援を行う上で、求職者のこれまでのキャリアについて話を伺います。
関わりを通して、色々な方のキャリアや人生に触れることができ、参考にしたい考え方や生き方があれば自分に活かせいていけると思いました。
また、これほど多くの人のキャリアや人生に日々触れる仕事はあまりなく、面白そうと思ったためです。
キャリアアドバイザーの業務内容

キャリアアドバイザーは、転職希望者に対して様々なサポートを行います。
転職に関する全部の過程に携わりますので、業務は多岐に渡ります。
主に7つの業務がありますので、1つずつ解説していきます。
①キャリア面談
転職を希望する求職者の方と、キャリアに関して面談をします。
勤務地や給料、休みなどの希望条件を聞くだけではありません。
経歴や職歴、転職理由、業界や職種の志望理由、キャリアプランなどキャリアに関して尋ね、求職者の全体像を捉えます。
例えば、以下のように質問をしていきます。
- なぜ看護師になろうと思ったか
- なぜ看護師になるためにその学校に入学したか
- なぜその病院に就職したか
- なぜその診療科を志望したのか
- なぜ転職したいのか
また、キャリアを含めた人生全体の目標や将来の夢なども確認し、それを実現するためにどんなキャリアを歩んでいくべきか一緒に考えます。
この際に、求職者の潜在的なニーズに気づくことが重要です。
そうすることで、求職者の視野が広がり、将来の夢の実現にもつながります。
②求人情報の提供
キャリア面談で得た情報をもとに、求職者に求人を紹介します。
この際は、業界や職種内容、研修制度などについても、働くイメージがつくように丁寧に説明します。
メリットだけでなく、デメリットもしっかり説明し検討していただいた上で、求職者の応募したい求人を選定していきます。
③書類選考の対策
求人を紹介し、応募する求人が確定したら、書類選考の対策をしていきます。
選考通過率を上げるために、履歴書や職務経歴書の添削を行います。
特に志望動機や自己PRの文章は丁寧に添削し、求職者のスキルや思いなどが書類で伝わるようにします。
④面接対策
書類選考が通過したら、次は面接なので面接対策を行います。
簡単な模擬面接とそれに対するフィードバックを行い、面接でよく聞かれる質問に対してしっかり答えられるようにします。
イレギュラーな質問や、返答に対する深掘りにも答えられるように、求職者の考えを整理し、言語化できるような練習も行います。
⑤面接日程の調整
求職者の面接候補日時と企業の都合を確認し、面接日程の調整を行います。
面接日時や詳細が確定したら、求職者に連絡し問題ないことを確認します。
また、日程を調整する際は、求職者にどの面接を優先して受けたいかの希望も確認し、可能な範囲で調整します。
⑥選考結果の連絡
書類選考や面接などの選考結果の連絡を求職者にします。
選考が通過しなかった場合は、一緒に振り返りを行い、次回の選考に向けて改善すべきことはないか一緒に考えます。
また、選考が通過し内定をいただいた場合には、一緒に喜びを分かち合います!
⑦内定から入社までのフォロー
内定の次には、「内定承諾」というものがあります。
内定通知書のような条件面が記載された書類を確認し、内定を承諾し入社するかどうかの選択を行います。
特に複数の内定が出た場合、「キャリア」という観点から、求職者が最善な選択ができるようにします。
選択を迷っている際は、最初のキャリア面談を振り返り、将来の夢や転職で叶えたいことが実現できるように支援します。
内定承諾の意思が確認できたら、企業に連絡し、入社に向けて書類や手続きなどの準備を進めます。
キャリアアドバイザーの1日のスケジュール
1日の仕事のスケジュールは以下の通りです。
時間 | 内容 |
09:00~09:30 | メールチェック、1日のスケジュール確認 |
09:30~10:00 | キャリア面談や求人紹介などの当日のアポに向けて準備 |
10:00~11:00 | 求職者Aさんとキャリア面談 |
11:00~12:00 | 求職者Bさんと求人紹介 |
12:00~13:00 | お昼休憩 |
13:00~14:00 | 求職者2名の書類作成(履歴書、職務経歴書、推薦書)、面接日時の調整 |
14:00~15:00 | 求職者Cさんの面接対策 |
15:00~16:00 | 求職者Dさんとキャリア面談 |
16:00~17:00 | 求職者Eさんに内定連絡、入社へのフォロー |
17:00~18:00 | メールチェック、翌日のアポ準備 |
予定業務以外に、担当している求職者の方から連絡は常に確認し、迅速に対応ができるようにしています。
また、在職中の求職者の方の場合、平日の日中で都合が合わないことがあるので、その際は平日の夜や土日に対応することもあります。
キャリアアドバイザーのやりがい
ここでは、キャリアアドバイザーとして働く中で、やりがいに感じている2つのことについて話します。
キャリアを通して、人生が豊かになれるような支援ができる
人生において、キャリアは重要な要素です。
正社員の場合、週5日の勤務になるので、仕事をする時間が少しでも楽しく幸せに過ごせる時間が多くなると良いなと思っています。
現職や前職が合わず、ネガティブな感情を持つ時間が多かったとしても、転職をして求職者にとって最善のキャリアの選択ができれば、ポジティブな感情を持つ時間が増えると思います。
そうすれば、人生が豊かになると思います。
その過程をサポートできるのは、やはりやりがいを感じます。
直接感謝の言葉をいただける
求職者から直接「ありがとう」という言葉をいただけた時、やりがいを感じます。
サポートを開始してから入社までは、基本的に約1〜2ヶ月かかるので、その期間は密に関わります。
「○○さんのおかげで内定がもらえました。ありがとうございました。」と言われると、本当に頑張ってよかったなと思います。
まとめ
今回、看護師からキャリアアドバイザーに転職した立場から、業務内容ややりがいなどについてお伝えしました。
キャリア支援に興味があり、看護師からキャリアアドバイザーへの転職を考えている方が、少しでも働くイメージがついたら嬉しいです。
しかし、病院から一般企業に転職するとなると不安な方も多いのではないでしょうか?
そのような方には、転職のプロに頼むのが安心だと思います。
また、転職サポートをしてくれる担当者はキャリアアドバイザーなので、実際に働いている方の声を聞けるのも役に立つと思います。
ぜひ、キャリア支援やキャリアアドバイザーの仕事について興味がある方は、以下のサービスを活用してみてください。