「作業療法士としてスキルアップしたいけど役に立つ資格はあるの?」
「スキルアップにおすすめの資格を取得してキャリアアップしたい!」
このような悩みを抱えている作業療法士の方が解決出来る記事です!
この記事を読むと、以下のような点を知ることが出来ます!
●作業療法士がスキルアップ出来るおすすめの資格
作業療法士がスキルアップ出来るおすすめの資格は何かを知りたい方は是非最後まで読んでみてください。
作業療法士がスキルアップ出来る資格がどんなものであるかを知ることで、作業療法士として成長しキャリアアップすることが出来ますよ!
作業療法士のスキルアップに役立つ資格はどれがおすすめ?
作業療法士としてスキルアップ・キャリアアップするために役立つ資格を取得しておきたいという方もいらっしゃると思います。
今回は作業療法士のスキルアップに役立つ資格を詳しくご紹介します。
認定作業療法士
作業療法士としてスキルアップするのに役立つ資格でおすすめなのは認定作業療法士です。
認定作業療法士とは、作業療法の技術力や指導力を始めとした「実践能力」、「研究活動」、「管理運営能力」が、一定水準を満たしていると認定された作業療法士のスペシャリストが取得出来る資格です。
認定作業療法士の資格を取得するメリットとして、スキルアップ・キャリアアップ出来ることはもちろんですが、後輩への指導の際などに影響力・指導力が増す、待遇や条件の良い職場に転職出来ることが挙げられます。
認定作業療法士になるためには、下記の条件を満たす必要があります。
①作業療法士としての実務経験が5年以上あること
②都道府県の作業療法士協会に所属していること
③生涯教育プログラムの「基礎研修」を終了していること
④日本作業療法士協会主催の「共通研修」「選択研修」の受講と筆記試験の合格
⑤「臨床実習指導者講習会」を修了した上での「事例報告」の提出
専門作業療法士
専門作業療法士とは、認定作業療法士が作業療法の分野の中で、特定の分野に対してより深い知識と高い技術力、課題解決能力を持っていると認められた方が取得出来る資格です。
認定作業療法士の中でも、専門分野に特化した専門作業療法士の資格を取得するメリットはスキルアップ・キャリアアップ出来るメリットもありますが、認定作業療法士よりも作業療法士としての価値が高まる点です。
専門作業療法士になるためには、認定作業療法士として専門分野での勤続年数や経験を積むことが必須となってきます。
専門作業療法士には以下の10の専門分野があります。
「福祉用具」「認知症」「手外科」「特別支援教育」「高次脳機能障害」「精神科急性期」「摂食嚥下」「訪問」「がん」「就労支援」
福祉住環境コーディネーター
作業療法士がスキルアップ出来る資格の一つとして、福祉住環境コーディネーターの資格があります。
福祉住環境コーディネーターとは、医療・福祉・建築の知識を活かして、利用者や障がい者が自宅や施設で住みやすい環境を整えるためにアドバイスや調整をする仕事です。
デイケアや訪問リハビリテーションなどの生活期領域で作業療法士として働いており、利用者や患者が自宅や施設で生活しにくい環境下に直面した際に福祉住環境コーディネーターの資格を取得していると非常に便利です。
福祉住環境コーディネーターの資格が実務で役に立つのは2級からであり、東京商工会議所が主催する検定試験に合格すると資格を取得することが出来ます。
介護支援専門員(ケアマネージャー)
作業療法士とは別にケアマネージャーの資格をダブルで取得する方も多いです。
デイケアや訪問リハビリテーション、老健領域で作業療法士をしていると、地域の他職種の方々との連携を図り、リハビリを実施していく必要があります。
その際に必要となってくるのが、ケアマネージャーが作成したケアプランであり、ケアプランを中心としてリハビリを計画していくため、ケアマネージャーの資格を取得して作業療法士と兼用で利用者にかかわっていくという方法もあります。
作業療法士からケアマネージャーになるためには、作業療法士の実務経験が5年以上で受験資格が得られ、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を修了して初めてケアマネージャーの資格を取得出来ます。
栄養サポートチーム専門療養士
栄養サポートチーム専門療養士の資格も作業療法士のスキルアップに役立つ資格です。
栄養サポートチームとは、栄養状態が悪い入院患者を対象に多職種のスタッフが連携して栄養管理を行うチームメンバーの一人であり、作業療法士も参加出来るチーム医療の一種です。
栄養サポートチーム専門療養士は栄養サポートチームの重要な存在であり、患者の身体状況や栄養状況に応じて栄養管理計画を作成し、最善の方法で栄養を摂取出来るようにサポートすることが役目です。
栄養サポートチーム専門療養士になるためには、下記の条件を満たす必要があります。
①作業療法士の資格を所持していること
②実務経験が5年以上であり栄養サポートに関する業務を経験していること
③日本臨床栄養代謝学会が指定する学会やセミナーに必要単位以上参加すること
④認定された教育施設で合計40時間の実地修練を受け、栄養管理に当たった症例の報告書を作成すること
⑤年1回行われている認定試験に合格すること
スポーツ関連の資格
作業療法士の分野の中にスポーツリハビリというジャンルがあります。
職場でアスリートのリハビリに携わることが多いのであれば、スポーツ関連の資格を取得しておくと非常に便利です。
スポーツ関連の資格は以下のような資格があります。
①JSPO-AT(アスレティックトレーナー)
②NESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)
③NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
特にアスレティックトレーナーは需要が高く、アスリートやスポーツ選手のけがの対応をしたり、万全な状態で試合に臨めるように健康管理をしていく仕事です。
アスレティックトレーナーは民間の資格であり、なるためには日本スポーツ協会が実施している認定試験に合格する必要があります。認定試験の合格率は10%前後ともいわれており、非常に難易度が高い試験であるため、日本体育協会が指定するカリキュラムを受講する必要があります。
作業療法士のスキルアップに必要な資格は事前の準備が必須
作業療法士のスキルアップに役立つ資格をお伝えしてきましたが、どの資格も専門性が高く、作業療法士としてスキルアップ・キャリアアップを望める資格となっています。
しかし、資格取得には実務経験が必要であったり、指定された研修を受講したり、事例報告が必要であったり、認定試験に合格が必要であるなどの様々な厳しい条件をクリアしなければなりません。
そのため、作業療法士としてスキルアップを目指すために資格を取得したいと考えているのであれば、事前に入念な準備とある程度の時間が必要となってきます。
作業療法士のスキルアップに役立つ資格は取得する条件は厳しいですが、取得してしまえば間違いなく自身の作業療法士としてのスキルアップ・キャリアアップにつながるため、積極的に資格取得を目指していきましょう。