「作業療法士にはどんな就職先があるだろう?」
「作業療法士が就職先を選ぶ際のポイントを知りたい!」
このような悩みを抱えている作業療法士の方が解決できる記事です!
この記事を読むと、以下のような点を知ることが出来ます!
●作業療法士の主な就職先
●自分の希望に合った就職先を選ぶためのポイント
現在、作業療法士として働いている方やこれから就職先を探している方は是非最後まで読んでみてください。
作業療法士が働ける就職先にどんな種類があるか知った上で、就職先を検討することが出来ますよ!
作業療法士の主な就職先
作業療法士が働ける場所は主に身体障害領域・精神領域・発達領域・老健領域の4つの分野に分かれ、幅広い分野で活躍が出来る職業です。
こちらでは作業療法士の主な就職先について1カ所ずつ詳しくお伝えします。
医療施設
作業療法士の就職先の中で、最もメジャーなのが医療施設です。
医療施設で働くとなると、作業療法士の分野には身体障害領域と精神障害領域があり、領域によってリハビリ内容も変化していきます。
医療施設には病院やクリニックがあり、担当する患者さんの状態によって該当する施設が異なります。
例として、病院には患者さんの状態によって以下の3カ所に分類されます。
•急性期病院
•回復期病院
•療養型病院
急性期病院は疾患が発症したばかりで緊急に治療が必要な患者さんや術後にリハビリが必要な患者さんが対象です。
回復期病院は急性期病院である程度のリハビリを終えて状態が安定してきた患者さんが日常生活への復帰に向けて本格的にリハビリしていきます。
療養型病院は慢性疾患や長期的な治療を必要とする患者さんがリハビリを行う施設です。
患者さんの状態によって、病院の種類やリハビリの内容が異なるため、どの段階の状態の患者さんのリハビリをやっていきたいか就職先を選ぶ際に検討する必要があります。
介護・福祉施設
作業療法士が働く場所として次に多いのが介護・福祉施設です。
利用者の身体状況や生活状況に応じて、受けられるリハビリ内容は異なります。
いわゆる老健分野と呼ばれ、以下のような施設で働きます。
•介護老人保健施設
•特別養護老人ホーム
•通所リハビリテーション施設
上記の施設では入所者や利用者が自宅や施設で安心・安全に生活を送れるように「生活動作」を中心としたリハビリを実施していることが多いです。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションも作業療法士の就職先の一つです。
訪問リハビリテーションは利用者の自宅に直接訪問してリハビリを実施します。
実際に利用者が生活している環境下で行うため、生活する上で必要とする動作能力向上や環境整備を実施しやすいです。
長期的にリハビリを必要としている方が多いため、利用者と継続的に関わることが出来る点が特徴です。
訪問リハビリテーションは直接利用者の自宅に訪問する上、基本的に単独でリハビリを実施していくために緊急時でも臨機応変に対応できる経験が必要です。
ある程度別の領域で経験を積んだ作業療法士が就職先として選ぶことをおすすめします。
児童福祉施設
作業療法士が働ける分野で発達領域があります。
発達領域は生まれつき肢体不自由を抱える子どもや発達障害を抱える子どもにリハビリを行います。
発達領域は専門的な知識を必要とする上に、リハビリを実施する対象者が子どもであるため病院や介護・福祉施設のリハビリ内容とは大きく異なります。
教育・研究分野
作業療法士の就職先の一つに、臨床現場ではなく大学や専門学校の教員として働く選択肢もあります。
作業療法士の養成校で教員になるためには作業療法士として5年以上の実務経験を必要とするため、ある程度臨床現場で経験や知識を積んでからではないと就職出来ません。
大学や専門学校を卒業後か、あるいは臨床現場に就職して働きながら大学院に進学して研究を進める人もいます。
教育・研究分野は作業療法士として、臨床だけではなく知識や経験を活かして新たな研究を行いたいという方におすすめの分野です。
一般企業
作業療法士が就職先を選ぶ際の選択肢として、病院や施設だけではありません。
身体障害領域・精神領域・発達領域・老健領域の臨床現場で経験した知識や技術を一般企業の事業内容に活かすという新しい試みを行っている企業も増えています。
例えば、精神領域で経験した知識や技術を一般企業の産業カウンセリングに活かすことが出来たり、発達領域で経験したことを障害を抱える子ども向けの事業を展開している企業サービスに活かすことも出来ます。
作業療法士として臨床現場で働いていた時とはまた違った形で、知識や技術を一般企業の事業内容に還元することが出来ます。
作業療法士が就職先を探す上でのポイント
作業療法士には様々な分野の就職先があるため、どの点を重視して選択していくかが重要です。
こちらでは就職先を探す上でのポイントについてお伝えします。
自分がどんな形で患者さんと関わりたいか考える
作業療法士としてどんな形で患者さんと関わりたいか考えた上で就職先を選ぶことをおすすめします。
リハビリを実施する患者さんの中でも、身体障害や精神障害を抱えた方など障害による関わり方の違いや介護・福祉施設で高齢者と関わるのか、発達領域で障害を抱えた子どもと関わるかなどの対象年齢の違いがあります。
作業療法士をしてどのような経験を積みたいかを考えた上で、新しく作業療法士として働く方にもおすすめの就職先です。
また、病院や施設だけではなく教育・研究分野や一般企業で働くという選択肢もあります。
これらの分野はある程度の経験と知識が必要であるため、臨床現場からの転職を考えている方におすすめします。
給料や待遇を確認する
作業療法士として働いていく中で、仕事内容だけではなく給料や待遇面の確認も非常に重要なポイントとなってきます。
給料や待遇は自身の生活を送る上でも欠かせないため、就職先を探す際に給料面だけではなく、福利厚生などの待遇面もどのような条件が提示されているか確認しておくべきです。
また、就職先によっては休日や残業が不定期である所もあるため、プライベートを大切にしたい人はその点も十分に確認しておきましょう。