「作業療法士の就職先の決め方はどのように決めているの?」
「何を基準に作業療法士の就職先を決めていいか分からない…」
このような悩みを抱えている作業療法士の方が解決出来る記事です!
この記事を読むと、以下のような点を知ることが出来ます!
●作業療法士の就職先の決め方
●作業療法士の領域・分野・施設形態ごとの違い
作業療法士の就職先の決め方を知りたい方や作業療法士はどんな領域・分野・施設形態で活躍出来るか知りたい方は是非最後まで読んでみてください。
作業療法士がどんな点を重視して就職先を決めているか、作業療法士がどんな領域・分野・施設形態で活躍出来るかを知ることで、柔軟な選択肢を持って就職先を決めれますよ!
作業療法士の就職先の決め方はどこを重視するべきなの?
作業療法士が就職先を決める際にどんな点に着目して決めているか気になりますよね。
まずは作業療法士がどんな点を決め手に就職先を選択しているかお伝えします。
どんな作業療法士になりたいか考える
まずは自分がどんな作業療法士になりたいかを考えることが大切です。
病院や施設で患者のリハビリを行いたいのか、利用者の自宅に訪問してリハビリしたいのかなどのリハビリを実施する場所や身体障害を中心に関わっていきたいのか、精神障害を中心に関わっていきたいのかなどの領域別に考えるなど様々な選択肢があります。
自分がどの環境下の、どの領域の、どの分野の作業療法を行っていきたいか考えることがまずは就職先を決める一つの手段です。
給料や福利厚生などの待遇面を重視する
作業療法士として働く上で、給料や福利厚生などの待遇面は自身の生活にも関わってくるため重視したいポイントです。
手取りで毎月どれくらい給料がもらえるのか、ボーナスや昇給はあるのかといった給料面や手当はどれくらい厚いのかといった福利厚生面は就職先を決める際に事前にしっかりと確認しておくべきです。
入職して想像以上に給料や福利厚生などの待遇面が悪かったといった間違いが無いように、分からない点や疑問に思った点はあらかじめ就職先に確認するなどの対策をしておきましょう。
休日はどれくらい取れるのか・どの時期に取れるのか
作業療法士の休日は就職先によって異なります。
回復期分野の病院では365日稼働が主体であり、お盆や正月などの大型連休に関係なく出勤しなくてはならないですし、一方で土日祝日休みの病院や施設もあります。
大型連休や土日祝日に関係なく働きたいのか、しっかりとまとまった休みを取りたいのか、自分はどのように休日を取りたいのかを考えて就職先を決めることも重要となってきます。
教育・研修制度はきちんと整備されているか
教育制度や研修制度がどれくらい整備されているかで、作業療法士としてのスタート地点が異なってきます。
就職した最初の頃にしっかりと作業療法士の教育や研修を受けることで作業療法士の基盤が出来ますし、作業療法士として働き始める際もリハビリや書類業務といった仕事に対する最低限の知識があるため、働きやすくなります。
一方で、教育や研修制度が整っていない就職先は曖昧な知識や認識のままで、作業療法士として働き始めてしまうため、ミスをしたり最悪転落・転倒などの事故にもつながります。
将来的にスキルアップ・キャリアアップ出来る環境にあるか
就職先によっては資格取得に協力的なところや外部の勉強会・学会に積極的に参加させてくれるなど、作業療法士としてスキルアップ・キャリアアップ出来る環境を整えてくれるところがあります。
作業療法士として将来的にスキルアップ・キャリアアップを目指しているのであれば、スキルアップ・キャリアアップに協力的な就職先を選ぶことをおすすめします。
作業療法士としてスキルアップ・キャリアアップしていくためには、自身の努力だけでなく周囲の協力も必要となってきます。
作業療法士の就職先はどんなところがある?
作業療法士の就職先の決め手を知ったところで、今度は作業療法士の就職先は具体的にどんなところがあるかご紹介します。
領域別に選ぶ①身体領域
作業療法士の就職先を選ぶ際に領域別で決める手があります。
身体領域は身体障害を抱えた患者を、機能改善や自宅復帰に向けてリハビリしていきます。
身体領域は3つの分野に分かれており、急性期・回復期・生活期があります。
領域別に選ぶ②精神領域
作業療法士は身体領域メインの理学療法士と違って、精神領域でも働くことが出来ます。
精神領域は精神障害を抱えた患者を、レクリエーションやイベントなどを通してリハビリしていきます。
入院中の患者をリハビリする病院や退院した患者が通うデイケアなどがあります。
領域別に選ぶ③発達領域
作業療法士は発達領域でも作業療法を実施出来ます。
発達障害を抱えた子どもや肢体不自由の子どものリハビリを療育という観点で実施していきます。
発達領域は主に療育センターや児童センターなどの外部の施設で働くことが多いです。
領域別に選ぶ④老年領域
老年領域は介護老人保健施設や特別養護老人ホームで働きます。
施設に入所している入所者や通いで来ている利用者にリハビリをしていきます。
施設でのリハビリは入所者やデイケア利用者だけではなく、短期的に施設に入所するショートステイの利用者にも実施します。
分野別に選ぶ①急性期
身体領域の中でも、疾患を発症したばかりの患者や手術後の患者のリハビリを行う急性期の分野があります。
急性期はベッドサイドでリハビリをすることが多く、疾患を発症したばかりであったり手術後であるために禁忌が多く、動かせる範囲も限られているため、離床や褥瘡防止を目的とした最低限のリハビリを行っていきます。
分野別に選ぶ②回復期
急性期病院から転院してきて、回復期に移った患者はリハビリの効果が最も現れる時期であるため、しっかりとしたスケジュールの下でリハビリを行っていきます。
作業療法士だけではなく、理学療法士や言語聴覚士も同時にリハビリをすることが多く、3職種が協力して患者の機能向上・回復を目指していきます。
脳外科疾患や整形疾患など、疾患によって実施する作業療法は異なってきます。
分野別に選ぶ③生活期
急性期・回復期を終えて自宅に退院した患者が利用するのが生活期のリハビリサービスです。
生活期のリハビリサービスは自宅から通いながらリハビリを受けるデイケアやデイサービスが中心です。
ある程度機能向上・回復し終えた患者が自宅で生活する際に必要な動作を習得したり、機能維持を目的に作業療法を受けます。
分野別に選ぶ④終末期
終末期の分野は末期がんや余命わずかな患者が痛みを緩和したり、余生をゆっくりと過ごせるようにリハビリを実施していきます。
緩和ケアや余生をゆっくりと過ごすためにリハビリを実施するため、リハビリ中心というよりは患者の想いや声を傾聴して作業療法を行っていきます。
施設形態で選ぶ①病院
作業療法士が働く場所として最も多いのが病院です。
急性期病院や回復期病院、精神病院など病院で働く働き方があります。
他職種のスタッフと連携して担当する患者のリハビリしていきます。
施設形態で選ぶ②施設
老健領域は施設で働く作業療法士が多いです。
施設とは、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、通所リハビリテーション施設やデイサービス施設のことです。
地域のケアマネジャーが作成するケアプランに沿って、作業療法を実施していきます。
施設形態で選ぶ③医療センター
発達領域は療育センターや児童センターで働くことが多いです。
発達障害や肢体不自由を抱えた子どもが親と一緒に通いでリハビリをしに来所します。
施設形態で選ぶ④一般企業
病院や施設ではなく、一般企業で働く作業療法士も増えてきています。
作業療法士の資格を必要とする企業が社員や業務委託として、作業療法士を雇用して知識や経験を活かしてもらいます。
どの就職先に決めるかは自分次第
作業療法士が活躍出来る領域や分野、施設形態を紹介してきましたが、最終的にどの就職先に決めるかは自分の進みたい希望や作業療法士として働く上で重視したいことを念頭に置いて決めることをおすすめします。
作業療法士の働き方は多種多様なため、自分が目指したい作業療法士像を考えて就職先を決めましょう。