「理学療法士の仕事にやりがいを持てない…」
「理学療法士の仕事が大変…」
このような悩みを抱えている理学療法士を解決できる記事です。
この記事を読むと、以下のような点が理解できます。
- 理学療法士の仕事にやりがいを持てない理由
- 理学療法士の仕事にやりがいを持つための方法
理学療法士として仕事に悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっと仕事にやりがいと持てるようになるきっかけになりますよ。
理学療法士が仕事でやりがいを持てないときは?
理学療法士としてやりがいを持てず、つまらないと感じるときはどのような場面なのでしょうか。
ここでは、そのきっかけについてご紹介します。
リハビリの効果がなかなか現れないとき
リハビリは実施してすぐに効果が出るわけではありません。
患者さんの状態にもよりますが、結果が出るまでには基本的に月単位を要します。
重症な患者さんの場合、思うような結果が得られないケースもあるでしょう。
そのため、リハビリの効果をすぐに求めると焦りを感じて、やりがいを持てなくなります。
また「リハビリがうまくいっていないのかも…」と、不安や無力感が強くなるきっかけにもなります。
想像していた仕事と違っていたとき
自分の想像していた仕事と違っていたときも、やりがいを持てなくなるきっかけとなります。
これは就職・転職をして新しい職場で働くときに、自分の理想とギャップが生まれるときに起こりやすいです。
理学療法士には病院だけでなく、クリニックやデイケアなど、さまざまな職場があります。
そのため、実際に仕事を行ってみないと自分にあっているかどうかわからないものです。
また仕事だけでなく、人間関係もギスギスしているとさらにモチベーションが下がるきっかけになります。
リハビリ業務以外の仕事が多い
理学療法士はリハビリ以外にもさまざまな仕事があります。
例として、以下のような仕事が挙げられます。
- カルテの入力
- カンファレンスのための準備
- 昼または勤務時間外での勉強会
- 患者さんの定期的な書類の作成
- 新人研修の資料作成
- 実習生の指導
このように、多くの仕事に忙殺されるとやりがいを失うきっかけになります。
基本的に業務中はリハビリの時間がほとんどなので、上記の仕事は休憩中や勤務時間外で行わなければいけません。
結果的に残業時間が増えて、余計に仕事のやる気が低下してしまいます。
仕事量の割には給料が安い
理学療法士はたくさん仕事をこなしている割には、給料は安い傾向にあります。
厚生労働省の統計によると、令和2年の段階では理学療法士の平均年収は約420万円といわれています。
一方で、給与所得者全体の平均年収は、令和2年の段階で約433万円です。
このように、平均年収よりも低いことがわかります。
そのため、給料の安さによって仕事のやりがいを失ってしまうのです。
出典)厚生労働省『令和2年 賃金構造基本統計調査(職種)第1表 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)』(e-Stat)
理学療法士が仕事でやりがいを持てるときは?
理学療法士として仕事でやりがいを持てない一方で、状況によって楽しいと感じる場面ももちろんあります。
ここでは、仕事でやりがいを持てると感じるときの場面をご紹介します。
工夫を凝らしながらリハビリを行うとき
患者さんによって疾患や身体状況はまったく異なるため、一人ひとりに対してリハビリアプローチを変える必要があります。
患者さんにあわせて工夫しながらリハビリを行うときに、おもしろいと感じる方は多いのではないでしょうか。
どの道具・器具を使用すべきか、どんなアプローチをすべきかなど、患者さんのために試行錯誤するのは、仕事へのやりがいにつながります。
患者さんの身体機能が改善したとき
リハビリで患者さんの身体機能が改善したときに、理学療法士としてやりがいを感じる方も多いと思います。
とくに、最初は重症だった患者さんがリハビリで身体機能がいちじるしく改善したときは、大きな達成感を得られるでしょう。
患者さんの身体機能の改善は、理学療法士にとって一番うれしいことではないでしょうか。
勉強の成果が出ているとき
リハビリに必要な知識や技術を勉強し、それを活かせていると実感できたときも、やりがいを感じやすいです。
理学療法士は就職した後も勉強が必要なため、その労力を考えると大変な職種でもあります。
しかし、身につけた知識や技術を患者さんに還元し、効果的なリハビリを提供できたときは、大きな喜びにつながります。
他職種と連携して患者さんをサポートしているとき
理学療法士はリハ職だけで動いているわけではなく、チーム医療としての役割も担っています。
そのため、他職種と連携しながら患者さんをサポートすることが大切です。
看護師や医師、ソーシャルワーカーなどと連携をとり、うまくサポートを行えたときに理学療法士としてのやりがいを感じるでしょう。
また他職種間でのコミュニケーションが良好であれば、仕事も楽しく行えます。
患者さんに感謝されたとき
リハビリの効果で患者さんの身体機能が改善したとき、感謝されることもあるでしょう。
そのときに「理学療法士でよかった」と思う方も多いのではないでしょうか。
また患者さんが前向きにリハビリを行っている姿を見ているだけでも、やりがいにつながりやすいです。
基本的に、リハビリは身体機能を改善方向に進みやすいので、理学療法士は他者貢献感を持ちやすい職種でもあります。
理学療法士が仕事でやりがいを持つための方法
ここでは理学療法士のやりがいを持つための方法についてご紹介します。
業務内容を改善してみる
大変だと感じている業務内容を改善すれば、やりがいを持てるようになる可能性があります。
とくに書類業務が大変に感じている場合は、この方法がおすすめです。
たとえば、定期的な書類に関しては、あらかじめ文章の流れを作っておくと時間短縮につながります。
また仕事中のちょっとした時間を活用して、少しずつ書類の作成を進めていくことも大切です。
業務のなかで、なにかしらムダのある時間、作業ができる時間をうまく探してみましょう。
上司や先輩に相談してみる
上司や先輩に相談してみるのもおすすめです。
上司や先輩も、過去に理学療法士の仕事でやりがいを持てなくなった経験があるかもしれません。
そのときの解決方法も知っている可能性があります。
上司に相談しにくい場合は、気軽に話せる先輩に聞いてみるといいでしょう。
他の部署に異動する
現在の仕事にやりがいを感じない場合は、別の部署に異動するのもひとつの手段です。
仕事内容を変えれば、再び理学療法士としてやりがいを持てる可能性があります。
人によって仕事内容の向き・不向きは必ずあるので、やりがいを持てない内容をムリに続ける必要はありません。
仕事内容がガラッと変わる関係上、異動直後は大変かもしれません。
しかし、新しい仕事が意外とマッチしていた、なんてこともあるでしょう。
転職をする
現在の職場では異動ができず、他の方法を用いてもやりがいを持てない場合は、思い切って転職するのもいいでしょう。
自分のしたいことをよく考えたうえで転職すれば、やりがいを持てる仕事を見つけられる可能性が高いです。
また理学療法士を続けるのではなく、一般企業に転職する選択肢もおすすめです。
理学療法士の知識を活かせる一般企業も多いので、新鮮な目線で仕事を行えるかもしれません。
一般企業での就職も検討しつつ、新しい職場を探してみましょう。