理学療法士の病院以外への転職先9つを紹介!選ぶポイントも

理学療法士の転職先は病院以外にもある?

どんな仕事内容なのか気になる

このような悩みをお持ちの理学療法士に役立つ記事を書きました。

病院以外で働きたいと思っても、どんな転職先があるのかわかりませんよね。病院での経験が活かせるかどうかも不安かと思います。

そこで本記事では、以下の点について解説しました。

  • 理学療法士の病院以外への転職可能な職場について
  • 転職先の選び方のポイントについて

転職を検討している理学療法士の方、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

目次

病院以外で働く理学療法士の割合は?

2022年3月時点での日本理学療法士協会の統計情報によると、理学療法士の勤務先は約80%が病院などの医療機関であることがわかります。つまり、病院以外で働く理学療法士は約20%しかいないということです。

これほど病院で働く割合が多いと、病院以外の転職先はほとんどないように思えますよね。

しかし理学療法士の職域は広がってきているはずです。施設や企業など多岐にわたるともいわれています。

理学療法士の病院以外への転職先9つ

病院以外で働きたいと思っても、どんな施設でどんな働きができるのだろうか気になりますよね。

そこで、以下で病院以外の転職先9つを紹介します。

介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は、在宅と医療機関の中間施設としての機能があり、病院から家への退院がむずかしい方の一時的なリハビリの施設として利用されます。

また、在宅で生活している方が生活に困難さを抱えたことを理由に、一時的に入所してリハビリがすんだら家に戻るという利用方法もあります。

入所者のリハビリのほか、デイケア(通所リハビリテーション)や訪問リハビリを提供している施設が多数を占めています。

施設の方針によりますが、「入所」「デイケア」「訪問リハビリ」とそれぞれローテーションしたり兼務したりしてさまざまな経験が積めるでしょう。

医療機関でのリハビリ後に利用者さんが直面する問題を知り、介入の幅が広がります。

デイサービス

デイサービスは利用者さんの楽しい時間や生きがいなどの獲得を目標に、「機能訓練」「レクリエーション」「食事」「入浴」などを提供する通所系サービスです。

理学療法士としては運動機能の回復や、自宅での生活を安全に行うための訪問指導などの業務があります。

生活期の利用者さんが対象になるため、病院のように短期間で症状が大きく変化するわけではありません。しかし、さまざまな社会資源を駆使しながら生活をサポートしていくことにやりがいを感じる方も多い領域です。

デイサービスは他事業所と差別化を図るべく、特定の機能を専門にした事業所が増えています。

たとえば、リハビリ特化型デイサービスや、歩行特化型デイサービスなど。地域高齢者のニーズに応じてさまざまな取り組みをしているため、興味のある事業所を探してみるとよいでしょう。中には、料理特化型デイサービスという料理をコンセプトにした斬新な取り組みの事業所もあります。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーション(訪看)は、訪問看護の一環として理学療法士が在宅でリハビリをするサービスです。

訪問先は利用者さんの自宅になるため、普段の生活を見る貴重な経験ができます。生活場面をヒントにさまざまな課題をとらえ、より良い生活への手助けをしていく視点が重要です。

介入の対象は利用者さんだけでなく、「ご家族への介護指導」「環境調整」も必要なことがあります。

また、看護が必要な方が対象であるため、さまざまな疾患やリスクを抱えている方も少なくありません。

事業所の看護師のみならず、「主治医」「訪問介護士」「ケアマネジャー」など、ほかのサービス事業所の担当者と情報交換するチームワークが大切になります。

訪問看護ステーションの給与は高く、年収で100万円アップしたという事例もありますので、金銭面を重視したい方におすすめです

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(特養)は、入所者が介護や生活支援を受けながら他者や社会と交流する施設です。理学療法士の役割は「個別リハビリ」「集団リハビリ」「他職種へのリハビリや介助の助言」「生活環境の調整」などがあります。

特養は病院と異なり、一人の理学療法士が数十名もの利用者のリハビリを担当するため、一人ひとりに時間をかけて対応することが難しいといえるでしょう。

そのため、排せつや食事などのADL場面を活用した「生活リハビリ」が行われます。生活リハビリにはリハビリ専門職だけでなく、看護師や介護職員も関わります。

入所者の能力を最大限に発揮できるよう、動作を評価し他職種に伝達する必要があるため、わかりやすく伝えるコミュニケーション力なども必要です。

小児領域

小児の領域では以下のような分野があります。

  • 身体・知的障がい児分野:肢体不自由児施設や重症心身障がい児施設
  • 発達分野:放課後等デイサービス

前者は、主に脳性麻痺や進行性筋疾患をお持ちのお子さんが対象です。「心身機能やADLの維持・向上のための訓練」「発達に合わせた環境調整」なども行います。

後者は、「自閉症スペクトラム症」「学習障がい」「注意欠陥多動性障がい」などの特性をもったお子さんの療育に携われます。

いずれも親御さんや療育コーディネーターなどとのコミュニケーションや、地域の社会資源の利用など、病院ではあまり経験できないことを学べるでしょう。

養成校の教員

教育や研究に興味のある方は、養成校の教員をおすすめします。学会発表や研究の経験がある方なら、養成校にとって欲しい人材となれるでしょう。

専門学校の教員なら臨床経験5年以上であれば転職が可能です。

一方大学の教員は「学士」「修士」「博士」などの取得が必須であるため注意しましょう。

募集方法も専門学校と大学で異なるため注意が必要です。

前者は転職サイトなどに掲載されていますが、後者はありません。大学のホームページなどから求人を探しましょう。

業務内容は「授業」「学生指導」「校内のイベント企画・運営」などに加え、「研究」「臨床」と兼務するなど多岐にわたります。多忙になることもしばしばありますが、その分給与も高く年収600万円を超える学校も少なくありません。

行政関連

行政関連では、主に市町村の役場や地域包括支援センターでの勤務となります。

地域包括ケアシステム構築に向け、介護予防マネジメントに携わる理学療法士の必要性がうたわれています。地域リハビリや社会資源の開発に関わりたい方におすすめの転職先といえるでしょう。

行政での勤務は公務員であるため給与が安定していたり、土日祝日が休みだったりする点がメリットといえます。

スポーツ・フィットネス関係

クリニックで整形外科疾患やスポーツ障がいに関わっていた理学療法士であれば、経験を活かしやすい分野です。

「プロスポーツ選手」「部活動の学生」「障がい者スポーツ」などのサポートなどがあります。

スポーツ関係で働きたい場合、前の職場でスポーツサポートに携わっていたり、有名選手が通院していたりするなど、ある程度コネクションがあったほうが参入しやすいでしょう。コネクションがない場合は、地域や学生のスポーツクラブなどにボランティアで関わりながら実績を積んでいくなど、地道な働きが必要です。

フィットネス関係では、スポーツジムでの個別トレーニングや集団エクササイズなどでの活躍が期待できます。コロナ禍以降、運動不足を解消したい方の需要も増えています

一般企業

理学療法士の専門性を活かすと、一般企業でも以下のような転職先があります。

  • 医療機器販売メーカー
  • 福祉用具販売メーカー
  • ハウスメーカー

医療機器や福祉用具を取り扱う企業では、商品開発や販売などが経験できます。動作分析や住環境整備などで培った専門性が業務内容とマッチするでしょう。

ハウスメーカーでは、「住宅販売の営業」「住環境整備のアドバイス」「医療・介護現場で役立つロボットの開発や営業」などの業務があります。

一般企業では、これまで経験のなかった業務やノルマに困惑することもあるでしょう。しかし、別の道でやりがいを感じる方も少なくありません。異業種で活躍したいと思う方は一般企業も検討してみましょう。

転職先を選ぶポイント

転職先を選ぶ際のポイントについて解説します。ご自身が一番ゆずれない条件は何かを考え、優先順位をつけて転職活動するとよいでしょう。

以下で4つの条件について解説します。

やりがい

「今の職場にやりがいを感じない」「別の分野を深く学びたい」という方は、転職の条件にやりがいを優先するとよいかもしれません。

たとえば以下のように分野を変更してみましょう。

  • クリニック勤務⇒入所やデイケアを経験したく老健へ転職
  • 回復期病棟で勤務⇒退院後の生活期リハを経験したく訪看へ転職

さまざまな領域を経験し、知見を広げてみるとよいでしょう。

給与

給与も重要なポイントです。今の給与に満足できない場合は、金銭面を優先しましょう。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の年収は約420万円です。

年収と照らし合わせて、今よりも好条件の職場を探してみてください。

注意点として、額面上は多く支給されていても勤務時間が長いとコストパフォーマンスは低くなります。勤務時間に見合った給与かどうか確認する必要がありますので、実際に勤務している方に聞くなどして情報を集めておきましょう。

福利厚生

「託児所の有無」「通勤費・住宅手当・退職金の有無」「社員食堂や売店の有無」などを優先したい場合は、福利厚生が充実している職場を選ぶとよいでしょう。

夏季休暇やリフレッシュ休暇など名称はさまざまですが、有休休暇と別の休暇制度を採用している職場もあります。詳細は転職先のホームページやパンフレットなどに掲載されている可能性もありますので、チェックしてみてください。

自宅と職場の距離

自宅と職場の距離が近く通勤時間が短ければ、体への負担は少なくなるのでおすすめです。とはいえ、あまり近いと嫌だという方もいると思います。

30分以内、1時間以内などご自身の基準を設けて探してみるとよいでしょう。注意点は、時間帯によって交通機関が混雑しないか否かなどです。通勤時間の状況を確認しておくのをおすすめします。

まとめ

本記事では、理学療法士が病院以外に転職できる9つの職場を紹介しました。

病院以外でも専門性を活かせる職場はたくさんあります。今後の職場選びの一助となれば幸いです。

リジキャリでは一般企業へ転職したい医療職への相談を行っています。理学療法士からのキャリアチェンジを検討されている方は、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

suzuya suzuya 理学療法士/ライター

理学療法士として臨床をしながら、副業でライターを行っている。数々の副業で成果が出ない中、ライター業に出会い自身の進むべき道を見つける。リジキャリでは、理学療法士が抱える「将来への不安」を払拭できるよう、キャリア支援や多様な働き方について発信する。

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