転職活動の際、皆さんの頭を悩ませるであろう「志望動機」。
同業種であればまだ書きやすいポイントもあるのですが、異業種となると特に頭を悩ませる項目ですよね。
そこで今回は、異業種の中でも人気の転職先である「事務職」をピックアップ。
志望動機を書くときのポイントをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
介護職から事務職、志望動機はなぜ書きづらい?
実際、事務職へ転職したい!と思っても、いざ志望動機でつまづいてしまう人は多いのではないでしょうか。
志望動機で「書くことがない」という悩みは、良く聞かれる悩みでもあります。
いわゆる転職における志望動機は、主に3つの軸があります。
・この業界や会社で働きたいと思ったから
・この業種でやりたいことがあるから
・経験やスキルを活かしてキャリアチェンジ・キャリアアップしたいから
書きづらいとは、これら3つの軸が無い、もしくは上手く言葉にできないからと言えます。
そのため、まずは「なぜ書きづらいのか」をきちんと言語化して、より自分の言葉で自分のことを語れるようになりましょう。
それがいわゆる「自己分析」というものなのです。
以下になぜ書きづらいのか、その例を挙げていきますので、ぜひ「自分はどのタイプか?」と考えながら、自分なりに自分のことを言葉にしていってください。
業界や会社に特に思い入れがない
未経験からチャレンジする場合、「経験が無い業界からなぜわざわざこの業界(会社)にチャレンジしたのか」というポイントは、大きなアピールポイントになります。
一方、特に思い入れのない業界にチャレンジする場合は、書きづらさを感じるポイントでもあります。
介護職から事務職に転職したい方の志望動機として多く見られるのが、「体力的にしんどい」「オフィスワークがしたい」というものがあげられます。
もちろん、介護職は体を使う仕事であり、労災をもらうほど心身に不調が出てしまって復帰が難しい、というケースもあるでしょう。
ですが、それだけでは通りづらい、というのは皆さんも理解しているからこそ、「書きづらい」「書くことがない」と思われているのではないでしょうか。
確かに、事務職は人気の職業。
ハローワーク求人データによれば、有効求人倍率はなんと0.23倍であり、いわば5社受けて1社受かるか、という人気っぷりなのです。
そのため、あなた以外にも色々な人が限られた求人に応募しているのが現状。
そのため「体力的にしんどくてオフィスワークがしたい」という志望動機より、「事務の経験があって、さらにキャリアを積みたくて応募しました」という志望動機の人の方が採用されやすいのは、言うまでもありませんよね。
しかし、そうなると他に志望動機が思い浮かばず、結果「書くことがない」と思う人が多くなっているのではないでしょうか。
参考 職業情報提供サイトジョブタグ 一般事務
やりたいことがない
また、事務職のこんな仕事に憧れたから、こんなことがしたいから、という理由があれば志望動機も書きやすくなりますが、そのようなものが無く、事務職を「楽そうだから」「オフィスワークだから」という理由でチャレンジしようとすると、志望動機は書きづらいのは言うまでもありません。
事務職、ひいては応募する求人の仕事内容をうまく把握できておらず、イメージだけでチャレンジしようとして「書くことが無い」となっている方も多いのではないでしょうか。
活かせるスキルや経験が無い
未経験で異業種にチャレンジする場合、活かせる経験やスキルが無く、この観点から志望動機を書きづらいのは事実です。
ですがもし、介護職の中で事務職に関わる経験やスキルなどがあれば、それを事務職にチャレンジしようと思った「きっかけ」としてアピールすることができます。
特に医療・介護事務の場合、レセプト業務など事務職の中でもかなり特殊な業務が存在し、同時にもしその業務に関わっていたのなら大きなアピールポイントになります。
ぜひ自分のこれまでの業務の中で、事務職に関わった経験が無いかどうか、今一度振り返ってみてください。
介護職から事務職、志望動機を書くときのポイント!
ここまで「志望動機が書きづらい」と思う理由についてお伝えしてきました。
続いて、前述した理由に対してどのようにすれば志望動機が書けるようになるのか、お伝えしていきます。
前述した中で当てはまるものがあった方は、ぜひ参考にしてみてください。
きちんとその業界や会社のことを理解しよう
いわゆる「企業分析」と呼ばれるものです。
志望動機が書きづらい理由として「業界や会社に特に思い入れがない」をあげましたが、きちんとその企業のことを調べ、それでも自分に響かなかったのであれば、それはその企業に向いていないということです。
業界や会社を調べる中で「ここがいい」「こういうことをやりたい」というものを見つけられるかどうかから、まずは始めてみましょう。
事務職はどんなことをするのかも調べよう
なんとなく、事務職といえばデータ入力や書類作成など、パソコンを打つだけの仕事だと思っているのであれば、それは大きな間違いです。
事務職と一口に言っても実は幅広く、一般事務から営業事務、皆さんに馴染み深い医療事務などさまざまな事務職があります。
また経理、人事労務も事務職として含まれることも。
そのため、業界や会社のことを調べるのはもちろんですが、事務職自体がどのような仕事をしているのか、どのように役に立っているのか、などをきちんと調べることでより理解が深まるでしょう。
別の記事で、事務職の種類について詳しくお伝えしているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
その上で「やりたいこと」が見つからない場合は、別の職種を探してみた方があなたのよりよいキャリアにつながるかもしれません。
「この仕事がやりたい」を見つけよう
以上のように、自己分析と企業分析が終わった上で、事務職の中で「この仕事がやりたい」というものが見つかれば、まさにそれが「この業種でやりたいことがある」という志望動機になります。
そこから、もし資格があったほうが採用に有利であれば、資格を取得するために勉強したり、とやることも見えてきます。
「楽そう」「オフィスワークだから」だけではなく、自分のやりたい理由を見つけられる職種を、ぜひ見つけてみてください。
介護職のスキルや強みを活かせそうな企業も探してみよう
もしこの仕事がやりたい!という強い意向が無くても、事務職で働けないわけではありません。
その場合は「経験やスキルを活かせると思った」ことを志望動機としてアピールしていきましょう。
事務職は確かにオフィスワークですが、会社の顔として電話・来客対応をするのも事務職の仕事であり、チームで業務にあたる仕事でもあるので、コミュニケーション能力は不可欠と言えます。
そのため「介護職の対人スキルを活かし、人のためになる仕事がしたいと思ったから応募した」というアピールポイントは、介護職だからこそできるアピールと言えるでしょう。
特に人事事務や営業事務は対外的なやり取りも多く、対人スキルを重視している求人も多いです。
自分の持っているスキルをアピールしてキャリアチェンジを行いたい方は、そのような職種を探してみるのもよりよいキャリアにつながるでしょう。
また介護職だからこそアピールできる強みは他にもあります。別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
事務職は人気の職業ですが、未経験歓迎の求人も多いため、キャリアチェンジの第一歩になる職種と言えます。
だからこそしっかりと準備して、あなたのよりよいキャリアを描いていってくださいね。