理学療法士がオワコンと言われる理由とは!?解決策も紹介!

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理学療法士がオワコンと言われる理由って何?

理学療法士がオワコンならどうすればいいの?

このような悩みをお持ちの理学療法士の方に役立つ記事を書きました。

「理学療法士はオワコン」と言われるのを耳にするようになりました。ご自身の仕事がそのように言われるのはつらいですよね。そんなことを耳にすれば、将来への不安を抱いてしまうでしょう。

そこで本記事では、以下の点について解説しました。

  • 理学療法士がオワコンと言われる理由について
  • オワコンと言われる理学療法士に必要な対策について

理学療法士の将来に不安を感じている方、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

目次

理学療法士がオワコンと言われる3つの理由

「オワコン」とは、もともと「終わったコンテンツ」を意味するネット用語です。一時勢いがあり栄えていたものが徐々に衰退し、「不要」「時代遅れ」などと判断されつつあるコンテンツに対して使われます。

理学療法士においても、将来性が危ぶまれることを揶揄するように、「理学療法士はオワコン」と言われるようになりました。

では、理学療法士がオワコンと言われる理由はなぜなのでしょうか?以下で3つの理由を解説していきます。

給料が安い

理学療法士がオワコンと言われる理由のひとつに、給料の安さがあります

国税庁の令和2年分民間給与実態統計調査によると、日本人の平均年収はおよそ433万円です。

一方厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の年収は約420万円であることがわかります。

つまり、理学療法士の給料は平均年収よりも安いということですね。

医療・介護業界の収益構造は、提供したサービスに応じて点数が定められています。そのため、会社の収益は個人が頑張っても大きく増えるわけではありません。

つまり頑張って働いても給料は上がりにくく、10年、20年と働いていくと一般企業の年収と差が開いてしまうのです。

理学療法士の数が増えている

理学療法士の数は増え続けています。厚生労働省の理学療法士・作業療法士需給分科会によると、養成校の数は平成11年から21年の10年間で急激に増加しており、2040年には理学療法士の供給は需要の1.5倍になる見通しです。

供給が増えれば、理学療法士が働ける場所が少なくなることを意味します。「就職ができない」「別の職種として雇用される」といったことも考えられるでしょう。

すでに現場で働いている理学療法士においても飽和は脅威と言えます。会社は供給過多になった理学療法士の中から質の高い人を選ぶことができるからです。

質の低い理学療法士は今後リストラの対象になることも考えられます。もしくは、供給が足りない職種のフォロー要員になるなど、専門外の仕事をさせられることもあるかもしれません。

心身が疲弊する

理学療法士の職場には、「自己犠牲をはらうのは当たり前」「患者さんのために尽くすことが普通」という考え方が根強く残っているところもあります。もちろん患者さんのために一生懸命学ぶ姿勢は重要ですが、自己研鑽は強要されるべきではありません。

しかし、職場によってはストイックさを見せないと人格まで否定される場合があり、つい頑張りすぎてしまいます

そのような職場は拘束時間が長く、勤務後にも長時間にわたる勉強会や実技練習への参加を半ば強制的にさせられるのです。

加えて研究や学会発表の準備を抱える理学療法士にとっては、大きな負担となるでしょう。

若いうちは多少無理しても耐えられるかもしれません。しかし、5年、10年とそのような状況が続けば心身ともに疲弊してしまいます。

さらに、理学療法士の仕事は人との関わりが必須です。患者さんと、家族、同僚、上司との関わりの中で、対人関係に悩みストレスを抱えてしまうことも少なくありません。

理学療法士は本当にオワコン!?3つの解決策を紹介

理学療法士がオワコンと言われる3つの理由について紹介しました。では、オワコンと言われてできる対策はないのでしょうか?

以下で3つの理由に対する解決策を紹介します。

収入への不安には副業

収入に対する不安がある場合は、副業をおすすめします

副業にはさまざまなものがありますが、普段体を動かすことが多い理学療法士は自宅で取り組めるものがいいでしょう。

「ライター」「せどり」「プログラミング」などは、自宅で行えます。自宅以外でも良いという場合は、専門性を活かせる整体のアルバイトなどはいかがでしょうか。

ご自身にあった副業を探し、本業以外での収入源を確保できると不安も軽減するでしょう。

また、副業は金銭的な不安を取り除くだけでなく、知見が広がり理学療法士の仕事に役立つこともあります。

例えば筆者は副業でライターをしていますが、ライティングスキルが向上したり、読者のニーズを深く考える思考が身についたりしたことで、職場内の研修会を数多く担当させてもらえるようになりました。

責任ある仕事を与えられ、モチベーションを上げて業務に取り組めています。

飽和に対しては資格の取得

資格取得も対策として有効でしょう

理学療法士の数が飽和すれば、他の療法士と差別化できる強みをもつことが重要だからです。

資格には、理学療法士としての専門性を向上できるもの、もしくは理学療法士の専門性を活かした別職種のものがあります

前者は「三学会合同呼吸療法認定士」「心臓リハビリテーション指導士」「糖尿病療養指導士」など。

質の高い理学療法を提供するために、有効な資格と言えるでしょう。

後者の例では、ケアマネジャーなどの資格取得が該当します。老健などの施設では、理学療法士がケアマネジャーを兼務する場合があり、専門性を活かしたケアプラン作成ができることは大きな強みになるでしょう。

さまざまな資格を取得することで、質を上げたり職域を広げたりできるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

心身の疲弊には転職や部署異動

心身を疲弊させてまで頑張る必要はありません。職場環境がつらい場合は、別の職場への転職や部署異動をおすすめします

環境を変えると、働きやすさが格段に良くなる場合があります。

  • 医療機関⇔老健
  • 通所系事業所⇔訪問系事業所

などのように一度環境を変えてみると、心機一転して楽になるかもしれません。

働きやすい職場はありますので、知り合いから話を聞いたり転職エージェントを活用したりして、ご自身にあった職場環境を見つけてみましょう。

理学療法士がオワコンだと思うなら一般企業へ転職してみよう

理学療法士はオワコンと言われているものの、先述した対策をとれば続けていくことはさほど難しくありません

しかし、それでも理学療法士の仕事が嫌だという方には、一般企業への転職を検討してみてください。

「医療機器メーカー」「福祉用具事業所」「ハウスメーカー」などの一般企業でも、理学療法士の専門性を活かして働いている方がいます。

理学療法士としての仕事をしなくとも、得た知識や技術を役立てる環境は少なくありませんよ。

まとめ

本記事では、理学療法士がオワコンと言われる理由や、今後の対策について解説しました

オワコンと言われるのは、「金銭的不安」「理学療法士の飽和」「職場環境による心身の疲弊」などが理由です。

対策として、「副業による収入源の確保」「資格取得」「転職」などがあります。

もし理学療法士以外の道を検討される場合は、一般企業への転職も視野に入れてみましょう

リジキャリでは一般企業へ転職したい医療職への相談を行っています。ご活用いただければ幸いです。

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この記事を書いた人

理学療法士として勤務するかたわら、ライター業を行っている。数々の副業で成果が出ない中、ライター業に出会う。文章を通して人の行動を促す仕事にやりがいを感じ、日々執筆している。リジキャリでは、理学療法士が抱える「将来への不安」を払拭できるよう、キャリア支援や多様な働き方について発信する。

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