理学療法士をやめてよかったことと後悔したことを紹介!

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理学療法士をやめてよかったことがあれば知りたい

やめて後悔したこともあるのだろうか?

このような悩みをお持ちの理学療法士に向けて記事を書きました。

理学療法士の仕事を続けていると、いろいろと思い悩むことがありますよね。今の職場どころか、理学療法士の仕事をやめてしまいたい気持ちに駆られることも。

しかし、自分が抱えた悩み程度でやめてしまっていいのだろうかと葛藤することもあるでしょう。

そこで本記事では以下の点について解説していきます。

  • 理学療法士をやめた人たちの理由
  • 理学療法士をやめてよかったこと
  • 理学療法士をやめて後悔したこと
  • やめたいと思った時にすべきこと

理学療法士をやめたいと漠然と考えている方、ぜひ最後までお読みください。

目次

理学療法士をやめた人たちの理由

そもそも理学療法士の仕事をやめた人たちには、どのような理由があったのでしょうか?

日本理学療法士協会の理学療法白書2016におけるアンケート調査結果を見てみましょう。

「仕事内容・待遇への不満(20.7%)」と「職場での人間関係(12.8%)」といった、ネガティブな理由で退職する割合が大きいとのことでした。

そこでネガティブな理由をもう少し掘り下げ、以下で解説していきたいと思います。

仕事内容への不満

まずは仕事内容への不満についてです。

理学療法士の仕事は昼間に臨床し、夕方に書類作成すれば終わりというわけではありません。

業務の合間にカンファレンスがあったり、急患に対応したりすることもあります。

さらに科内の勉強会・実技練習・研究・学会発表などやることが多く、予定通りに仕事が進まない人もいるでしょう。

それでも患者さんのために自己研鑽しなければならない毎日に、徐々に心身が疲弊し不満につながってしまうのです

プライベートの時間を減らしてまでがんばることに疑問を感じつつも、自分の中で気持ちを押し殺してしまい、ある日「理学療法士をやめたい」と思うようになってしまいます。

待遇への不満

国税庁の令和2年分民間給与実態統計調査によると、日本人の平均年収はおよそ433万円です。

では日々業務に追われる理学療法士の給料はそれだけ高いのでしょうか?

実は厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の年収は約420万円で日本人の平均年収よりも低いことがわかります。

これでは、待遇へ不満を感じる方がいてもおかしくないでしょう。

理学療法士は昇給額が低いため、長く働けば働くほど一般企業との給与格差が大きくなってしまうのです。

さらに有給がとりにくかったり、シフト制で土日出勤があったりするなど、友人や家族と時間が合わないこともあります。

待遇への不満によりやめる人がいるのも納得できますね。

職場での人間関係

病院勤務で患者さんを担当すると、多くの場合毎日リハビリを実施します。

良好な関係が築けていればよいのですが「治療効果がうまく出ない」「患者さんからのあたりが強い」などのできごとがあると、毎日顔を合わせるのがつらくなってしまいます。

「明日もあの人のリハビリをしないと……。」とふと頭をよぎり、夜眠れなくなってしまうことも。

同僚との関係性がうまくいかない場合もつらいものです。チームを組んでいる作業療法士や言語聴覚士と意見が割れて言い合いをしたり、他部署との連携がうまくいかず病棟との関係性が悪くなったりすることもあります。

また、上司との関係性も忘れてはいけません。上司が積極的に取り入れている手技手法を臨床で使うよう求められる職場では、手技の勉強に積極的な姿勢を見せないと大変です。上司からの信用がなくなり、職場によっては不遇な扱いを受けることもあります。

人間関係の悩みはどの職場でもあるとはいえ、理学療法士のやや閉鎖的な職場環境では悩んでしまうことが多いといえます

理学療法士をやめてよかったこと

それでは、理学療法士をやめてよかったと思えることは何でしょうか?

一般企業への転職を例に、解説していきます。

給料が上がった

先述したように、理学療法士の年収は日本人の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

早めに一般企業に転職した方が生涯賃金は増えやすいでしょう。

昇給額が比較的高くなるため、給与改定時にうれしい思いができたり、賞与の高さに心はずませたりもできます。

給与が増えるとモチベーションが上がり、仕事もプライベートも充実するでしょう。

お金がすべてではありませんが、お金があるとできることが多いのも事実です。

理学療法士の仕事をやめることで、昇給額やボーナスのよい一般企業に就職できる可能性が高くなるでしょう

時間に融通がきくようになった

フレックス制を導入している会社であれば、勤務時間を柔軟に調整できます。

営業職などであれば自宅から営業先へ直行し、直帰するといった働き方が可能なのも特徴です。

定時で退勤したい時や、プロジェクトを抱えてじっくり働きたい時などに合わせて、自分で仕事量をコントロールできるのも一般企業のよいところといえます

家族とのプライベートな時間を前よりも増やし、自分の趣味や楽しみに時間を費やせるようになるでしょう。

人間関係がかわり視野が広がった

理学療法士は同じ仕事をする人たちで形成された集団であるため、やや閉鎖的な印象があります。内輪でのみ通じる話題や、専門用語を中心とした会話が展開されることが非常に多い職種です。そのため、物事の考え方や視野が狭くなる場合も。

一般企業に勤めると、さまざまな職種やキャリアの方と接する機会が増え、固定観念から解放されます。病院の外に出ると、今まで自分の見てこなかった景色を見たり、経験を得られたりするでしょう

土日祝日に休めるようになった

理学療法士はシフト勤務が多い職種のため、土日・祝日関係なく出勤することがあります。

一般企業では土日・祝日に休める職場が多く、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆に加え、福利厚生として夏季休暇をもらえることも。

特にゴールデンウィークは有給と合わせて10連休にできることもめずらしくありません。旅行や自己投資に使える時間が増えるのは、うれしいことです。

また、土日休みで家族や友人と時間が合いやすくなるのも、大きなメリットといえるでしょう。

理学療法士をやめて後悔したこと

理学療法士をやめてよかったと思う一方で「やっぱりやめなければよかった」と後悔してしまうこともあります。

やめてよかったこととあわせて、後悔したことも知っておきましょう。

実力のなさを痛感することがある

一般企業では営業ノルマを課せられることがあります。給与も基本給に加えインセンティブ報酬を採用していることがあり、営業成績に応じて変動することが特徴です。

成績の悪い営業職はノルマを達成できず、給料が安くなってしまう可能性があります。

そのため、一般企業では自身の実力を試されるともいえます。

理学療法士をやめれば給与が上がると思っていたのに、実力不足によりかえって年収が低くなってしまうこともあるでしょう

年下の上司に気をつかわなければならない

一般企業への中途採用では、いくつも年下の人が上司になるということが十分考えられます。

理学療法士の経験しかない人にとっては、一般企業へ転職することは新卒で入社するのと同じようなものです。慣れない業務で覚えることが多く、年上の上司に仕事を教えてもらったり、叱責されたりしてプライドが傷つくことも。

理学療法士はいわゆる体育会系の環境で過ごした人も多いため、おもしろくないと思うこともあるでしょう。

ビジネスマナーに厳しい

病院勤務では経験しなかったビジネスマナーを求められることが多々あります。

理学療法士の閉鎖的な世界では、取引先の重役と話をする機会などはほとんどありません。

共通の話題や専門用語で話を簡単に済ませてしまうわけにはいかないのです。

あいさつ・立ちふるまい・手紙やメールでのかしこまった文章の書き方など、基本的なビジネスマナーを厳しく指摘されることが多く、はじめは身に付けるのに苦労するでしょう

やめたいと思った時にすべきこと

やめてよかったことと、やめて後悔したことについてご紹介しました。

理学療法士をやめたいという思いがまだ漠然としているのであれば、一度以下のことを試してみてください。

相談する

信頼できる同僚がいれば、今の悩みを伝えてみてください。

第三者からの客観的な意見をきくと、冷静になれるかもしれません。

改善できる点がはっきりすれば、やめたい気持ちが変化することもあるでしょう

ひとりで悩んでいると、柔軟に物事を考えられなくなります。相談し、アドバイスを受けて立ち止まってみましょう。

やめたい理由を考える

どうして理学療法士をやめたいと思ったのか、一度考えてみてください。

「仕事内容」「待遇」「人間関係」と人によってやめたい理由はさまざまです。

特に「今の職場をやめたいのか」「理学療法士の仕事をやめたいのか」は、明確にしましょう。

部署異動や別の職場へ転職することで解決できるかもしれません

たとえば、痛みの改善を求められるクリニックで思うように成果が出せないとしましょう。しかし、あなたは痛みを改善させることが苦手なだけであり、理学療法士に求められる運動療法や介助技術が苦手なわけではないのです。

そういった場合、クリニックから施設へ職場を変えてみると、得意な部分が発揮できることもありますよ。

老健に転職することで、生活リハビリや他職種連携などを通して大きく活躍できることも十分考えられます。

やめたい理由を一度よく考え、解決できる問題なのかはっきりさせることをおすすめします。

休職してみる

いろいろと考え、それでも理学療法士をやめたいと思った時は一度休職してみるのもひとつです。

今の職場をやめてしまうと、また理学療法士の仕事をしたくなった時に就職活動しなければなりません

職場が休職扱いにしてくれるのであれば、一度距離をおいて今後どうしたいかゆっくりと考えてみてもよいでしょう。

まとめ

本記事では、理学療法士をやめてよかったことと後悔したことを紹介しました

給与や休日が多くなり、プライベートが充実するといった点ではよかったといえるでしょう。一方で、一般企業で求められるスキルや礼節に戸惑い、やめたことを後悔する場合もあります。

理学療法士は更新が必要な資格ではないものの、一度臨床から離れてしまうと知識や技術が落ち、戻りにくく感じることもあるでしょう。

やめたいと思った時こそ、誰かに相談したりやめたい理由を考えたりすることをおすすめします。

もし理学療法士をやめて一般企業に転職してみたいという気持ちがありましたら、リジキャリへご相談ください。無料相談を行っていますので、ご活用いただければ幸いです。

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この記事を書いた人

理学療法士として勤務するかたわら、ライター業を行っている。数々の副業で成果が出ない中、ライター業に出会う。文章を通して人の行動を促す仕事にやりがいを感じ、日々執筆している。リジキャリでは、理学療法士が抱える「将来への不安」を払拭できるよう、キャリア支援や多様な働き方について発信する。

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