介護福祉士からの転職を考えている方の中には、転職時期にお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回はデータに基づいたオススメの転職時期と、穴場の時期もご紹介。
転職を考えている方はぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
介護福祉士からの転職、オススメの時期はいつ?
まず、転職にオススメの時期としてあげられるポイントは主に2つ。
・求人が多い時期
・退職しやすい時期
求人が多ければ、当然入職できる可能性が増えるということですし、退職しやすい時期に退職した方が、ストレス無く転職活動が行えます。
よって今回はこの2つのポイントを軸に、オススメの時期をご紹介していきます。
求人が増え始めるのは3月
通年採用が増えてきている昨今ですが、求人数が増える月は確かにあります。
厚生労働省が毎月公表している「一般職業紹介状況」では、公共職業安定所(ハローワーク)における求人、求職、就職の状況をとりまとめており、「有効求職者数」「有効求人数」そして「有効求人倍率」が掲載されています。
「有効求人倍率」とは、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
雇用動向を示す重要指標のひとつであり、倍率が1を上回れば求職者よりも求人が多く、下回れば求職者の方が多いことを示します。
つまり有効求人倍率が1以下の求人は競争率が高いということですね。
厚生労働省が令和4年4月に発表した「一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について」(※1)によれば、最も有効求人倍率が高い月は「3月」です。
日本の会社は一般的に4月が年度始めであり、4月に向けて会社では年末年始あたりから人事異動を含めた組織再編が行われます。
また年度替わり前ということで退職者も多く、人の入れ替わりが激しい時期だからこそ、人員補充のため求人数が増えていることが伺えます。
転職活動は1月から始めるのがオススメ
ただ、3月のみが突出しているわけではなく、厚生労働省の発表資料(※1)によれば、1月から3月に向けてじわじわと求人が増えているのが伺えます。
3月に転職活動を始めて3月に転職を決定し、そこから今居る会社で引き継ぎを行い退職、というのは些かハードスケジュールですから、求人が増え出す1月から転職活動を行う方がより余裕を持って就職活動ができるでしょう。
内定を確保したうえで、可能であれば3月まで自分が入社したい会社を探して転職活動を行うなど、より自由度の高い転職活動も見込めます。
特に3月は年度変わりで忙しい時期ですので、1月から転職活動を始めることをオススメします。
ちなみに、退職の申し出に関しては、民法第627条に規定があり、2週間前に退職を申し出れば、労働者は退職できると定められています。(※2)
ただ民法に規定されていても、就業規則には「1ヶ月前」と記載されている場合もありますので、一度就業規則を確認し、退職の申し出の時期はきちんと確認しておいた方が、よりスムーズな退職が叶うでしょう。
穴場の時期は7月
介護福祉士の転職時期、どちらがいい?
ではここから、1月から転職活動を始めたほうがいい方と、7月に向けて転職活動を始めた方がいい方をそれぞれご紹介していきます。
ぜひ自分を振り返ったうえで、参考にしてみてくださいね。
成功率を上げたいなら1月から始めよう
1月~3月は特に求人数が増える時期ですので、1月から転職活動を行うことで転職の成功率を上げることができるでしょう。
ただ衝動的な転職は後悔につながる可能性もありますので、準備はきちんと行いましょう。
円満退職したい人も1月からがオススメ
特に介護職は人手不測ですから、忙しい時期や人員補充が難しい時期に退職します、とは中々言いだしにくいですよね。
気まずい中で引き継ぎなどを行うのは中々ストレスでしょう。
そのため、円満に退職したい、退職した後も努めていた会社の方々とは良好な関係を続けたい、と思っている方は一般的に退職や異動も多く、比較的にスムーズに退職できる3月に退職できるよう、1月や2月からの転職活動をオススメします。
リフレッシュしたい人は7月
7月に転職活動を行っても、8月は長期休暇を挟むので、9月や10月から入社、というパターンが多いようです。
そのため7月に転職活動を行い、ボーナスをもらって今の会社を退職。
8月はゆっくりバカンスをして9月から心機一転次の会社に、というケースもあるのだとか。
自分のライフプランを考えて、8月を自分の休養にあてたい方は、7月での転職をオススメします。
余裕を持って転職活動をしたい人も7月
1月~3月というのは年度末に向けて徐々に忙しくなっていく時期でもあり、会社によっては繁忙期であることも多いです。
そのため、1月~3月が繁忙期の会社に勤めており、転職活動の両立が難しそうだと思う方は、7月での転職活動をオススメします。
準備不足の転職活動というのは、後悔につながる可能性があります。
7月は年度始まりから少し経って現場も徐々に落ち着きはじめる傾向にあるので、じっくり準備をして転職活動を行いたい、という方は7月をオススメします。
介護福祉士からの転職、オススメしない時期は?
また、前述したオススメポイントに合致しない時期もあります。
12月はスムーズな退職にはオススメしない
12月は年末年始の休みが入り、パートさんもお休みされる時期です。
そのため、特に入所施設などの介護の現場では特に人員補充に頭を悩ませる時期でしょう。
もちろん退職は個人の自由ですが、忙しい時期とも分かっているので、申し訳ない気持ちのまま退職することになり、あまりオススメできません。
また長期休暇のある時期は、採用活動もあまり活発化しない傾向にあります。
長期休暇のある12月はあまり転職には向かない時期といえるでしょう。
4月は準備期間に充てよう
また4月の転職もあまりオススメできません。
4月は前述したように、年度始めの時期であり、新卒・中途ともに新しい人材が会社に入ってくる時期です。
引き継ぎや育成など現場はもちろん人事部も忙しい時期ですから、求人数も減るほか、おそらくどこの会社も忙しいためあまりオススメできません。
もしまだ経済的にも余裕があり、気になる求人も無い場合は、4月は業務をこなしながら、7月に向けてじっくりと準備するほうがよいかもしれません。
今回は求人数の増減や円満退職をポイントにしてオススメの時期をお伝えしてきましたが、まず大事なのは時期よりも自分の準備です。
転職理由や自分のスキルを明確に言語化し、よりよい転職につなげましょう。
リジキャリでは転職活動のサポートも行っています。
転職のアドバイスが欲しい方はもちろん、自分のキャリアに悩んでいらっしゃる方も、ぜひお気軽にご相談ください。