30代で介護職から転職。注意点は?

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がむしゃらに働いていた20代から、30代は仕事や会社のことを振り返る余裕も生まれ、ライフプランの変化などから自分のキャリアを見直す時期です。

その中で「このままでいいのか?」「もっと自分の可能性を試してみたい」と異業種にチャレンジしたいと思う方も多いでしょう。

実際私も、30代でそれまで勤めていた福祉職を退職し、現在はフリーランスライターとして生計を立てています。

そこで今回は、私自身が30代で介護職から転職する際、気をつけていたポイントをご紹介。

ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

目次

30代で介護職から転職。やるべきことは?

それまで培ってきたスキルは無駄にしない

異業種へ転職する、となるとこれまで培ってきた経験は活かせないんじゃ・・・と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、介護職は「対人業務」。

その対人スキルは幅広い業界で活かすことができます。

対人スキル、というと中々イメージしにくいかもしれませんが、人の話にきちんと耳を傾け、欲しい言葉を引き出す、もしくは相手の言葉を待つ「傾聴力」や、人の立場に立ってコミュニケーションを行う「共感性」などはどこの業界であっても尊ばれるものです。

ぜひ、これまでやってきた業務を振り返り、自分は何が得意か、自分の言葉で語りましょう。

それがいわゆる「言語化」というものです。

ただ、自分のことを語るのって、難しいですよね。

介護職がアピールできる強みに関しては別の記事で書いているので、ぜひこれを参考に自分の「スキル」を言葉にしてみてください。

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何度も言いますが、異業種にチャレンジするからと言って、これまで社会人経験で培ってきたものがすべて無駄になるわけではありません。

むしろ介護職は仕事の中でコミュニケーションスキルを培える職場であり、コミュニケーションは現在多くの業界において必要とされるスキルです。

ぜひそこを「コミュニケーション力」で留めることなく、もっと自分だけの言葉にしてみましょう。

それがあなただけのアピールポイントとなり、他者との差別化につながります。

私も介護職からライターになった時は、言語化の難しい利用者さんの言葉を汲み取ることに注力したことや、言葉にすることが難しい利用者さんの要望を引き出す関係性づくりといった「ヒアリング力」をアピールしました。

また長年生きた方へのリスペクトを忘れず、誠意を持った対応をする、なども取材案件ではアピールにつながりました。

ぜひ自分の経験を振り返り、その業種においてアピールになりそうなエピソードがあれば、相手に伝わるよう言葉にしてみてください。

それが言語化の第一歩です。

求められているものは把握しよう

ただ、自分がいくらコミュニケーションスキルに特化していると言っても、希望する会社がコミュニケーションスキルをあまり重要視せず、どちらかと言えばこれまでの経験を重視する会社であれば、採用されにくいのはご理解いただけると思います。

そのため、もし行きたい企業や業界があった場合、その会社ではどのようなスキルを持った人材がほしいのか、はきちんと把握するようにしましょう。

それがいわゆる「企業研究」というものです。

例えば販売や接客などはコミュニケーションスキルを重視することが多く、介護職で培ったスキルを充分アピールできるでしょう。

もし業界は特定せず、とりあえず今のスキルを活かした異業種にチャレンジしてみたい、という方は、介護職で培ったスキルをアピールしやすい業界への転職をオススメします。

介護職のスキルをアピールしやすい業界に関しては、下記の記事でお伝えしているのでぜひ参考にしてください。

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二足のわらじも一つの手段

私はライター未経験だったので、当然のことながらライター業だけで安定した収入を得ることは叶いませんでした。

そのため退職後パートとして福祉業で働くかたわら、「経験や実績を積む」ことに重きを置いてライター業もこなしていました。

実際、ライター業はこれまでの職務経験や実績が収入に反映される職業のため、未経験からライター業にチャレンジはできても、最初からライター業だけで食べて行くことは難しかったのは事実です。

そのため私には、「収入源としての仕事」と「これからのキャリアを築くための仕事」という二足のわらじを履きながら過ごす期間があったわけです。

ぜひ貴方自身も、自分のこれからのキャリアを見据え、収入なども考慮したうえで、自分のライフプランやキャリアパスを描いてみてください。

30代で介護職から転職。注意点は?

年収が下がる可能性は大いにある

30代と言えば、それなりにキャリアを積んできていますよね。

キャリアを積む、ということは当然年収も上がっているわけです。

しかし異業種に転職するということは、条件的には未経験者と同様であり、経験している業界より年収が下がる傾向にあります。

現に、私もライターとしては未経験でしたから、ライターとして独立した結果、年収は100万円ほど下がりました。

しかしそれでもライターとして頑張ってみたい!という意欲があったため、ライターに転職したことは後悔していません。

ですがもし、自分が納得していない、もしくはあまり熱望しない業界だった場合、後悔していたかもしれません。

後悔する転職はオススメしない

ですから、もし異業種に転職したい!となった場合は、後悔しない職業先を選ぶことをオススメします。

特に30代は少なくとも8年、長い方は10年以上その業界で働いているので、年収も400万円以上の方もいるでしょう。

もしここから異業種に転職した場合、業界によっては年収250万円、ということもありえるのです。

それでもいい!と思える業界がある場合は別ですが、もし後悔しそう・・・と思った場合は、ぜひもう一度、自分のキャリアを見直し、後悔しない選択肢を選んで下さい。

後悔の残る転職は、拙速な転職につながります。

結果スキルやキャリアが積み上がらず、その転職はあなたのキャリアにつながらない可能性もあるのです。

後悔しないポイントについては別の記事に説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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転職はあくまであなたの人生をよりよくする「手段」

転職に尻込みさせるようなことを言ってしまいましたが、そもそも転職とは「あなた人生をよりよいものにするための方法」であり、少し厳しいことを言えば、転職したからと言って人生が良くなるとは限りません。

そのため「今の環境より転職した方がよい人生になるのか?」はきちんと振り返った方がよいでしょう。

私の場合、介護福祉士を取得し、自分のキャリアを顧みる中で、「介護業にはいつでも返ってこられるからこそ、幅広い選択肢を歩んでみたい」とライター業にチャレンジしました。

だからこそ年収が下がっても、「いまはライターとしてのキャリアを積んでいる時期だ」と納得でき、後悔はありません。

将来パラレルワーカーとして介護職、ライター職どちらの仕事も関わっていく道もあれば、介護職をしながら副業としてライターをする道もあり、幅広い選択肢がとれることになったことで、人生に余裕が出てきた実感があります。

「異業種にチャレンジする」ということは、単に「介護職から離れる」ということではなく、介護職の経験を活かしながら幅広い選択肢が選べる人間になるということです。

ぜひ、自分がどのような人生を選びたいか、よくよく考えた上で、自分のキャリアを選択していってください。

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この記事を書いた人

Ytakira Ytakira 介護福祉士/ライター

障害者福祉施設や高齢者施設、病院勤務などを経て現在はフリーランスのライターとして活動中。
求人広告やオウンドメディア記事など、転職や就職のジャンルを中心に手がけている。

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