「訪問リハビリに転職したいけど、注意点ってあるの?」
「訪問リハビリに転職する時に選ぶポイントを知りたい!」
このような疑問や希望を解決できる記事です。
最近では訪問リハビリに転職する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士も増えてきています。
訪問リハビリは2040年までは増えていくと言われており、今後も注目されている職場だと思います。
しかし、訪問リハビリに転職する時は注意する必要があります。
それは、訪問リハビリの職場環境は事業所によって大きく異なるからです。
この記事では、『このような人には、このような訪問リハビリの職場に転職した方が良い』というような形で紹介していきたいと思います。
この記事を書いている私は、訪問看護ステーションと病院からの訪問リハビリテーションを合わせて10年以上勤務した経験があります。また、「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」の著者であり、訪問リハビリのブログ『訪問リハビリ・訪問看護情報サイト』やYouTubeも運営しています。
この記事では下記のことが分かります。
- 訪問リハビリに転職する時の注意点
- 訪問リハビリで自分に合った職場に転職する方法
では早速、訪問リハビリに転職する時の注意点をお伝えしていきたいと思います。
皆さんがこの記事を読んで、訪問リハビリの転職が上手くできますように!
訪問リハビリに転職する時の注意点・選び方
訪問リハビリに転職する時の注意点・選び方を5つ紹介します。
5つは下記の通りです。
- 訪問リハビリテーションと訪問看護はどちらが良い?
- インセンティブの有無や訪問件数はどう考えたら良い?
- 事業所の規模はどんな影響がある?
- 利用者層って事業所によって違うの?
- その転職先には相談できる人がいる?
では、一つずつ解説していきたいと思います。
訪問リハビリテーション?訪問看護?
訪問リハビリを提供できるサービスは主に下記の2つがあります。
- 訪問看護ステーション
- 訪問リハビリテーション(病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院)
令和4年時点で全国に、訪問看護ステーションは13,000以上、訪問リハビリテーションは5,000以上あると言われています。
それぞれ特徴がありますので、紹介していきます。
訪問看護ステーションの特徴
・事業所に必ず看護師がいるため相談&連携できる
・0歳〜高齢者まで利用者層が幅広い
・中重度者も多い
・看取りや難病の利用者も多い
・単独の事業所が多いため、異動が少ない
訪問リハビリテーションの特徴
・事業所に必ず医師がいる(事業所に看護師はいない)
・母体にも医師やセラピストがいるため、勉強会なども豊富
・老健(入所)や回復期に併設しているため施設内連携ができる
・通所リハビリテーションが併設していることも多い
・異動が多いこともある
・活動や参加に焦点を当てたリハビリテーションも積極的に取り組む
・母体のセラピストと給料体系が一緒のことがある
この選択肢で、どちらが良いということはありません。
訪問リハビリに転職する本人にとって何を重視したいのかによって決めていただくことをおすすめします。
訪問リハのインセンティブの有無と平均訪問件数
インセンティブ制とは、「社員のモチベーションを上げるためのシステム」のことです。
固定給や決まったボーナスだけでは、生産性やモチベーションの向上は難しい場合があります。
そこで、個人の行動や実績を「プラスαの報酬(インセンティブ)」という形で評価し、給与やボーナスに反映させます。
訪問リハビリでは、このインセンティブが訪問件数の場合が多いです。
例)
月に〇〇件以上訪問した場合は、〇件あたり〇〇〇〇円
訪問リハビリにおけるインセンティブ制はメリットとデメリットがありますので紹介します。
何を優先にするかなどは人それぞれですので、メリット&デメリットを知った上で選択することをおすすめします。
訪問リハビリの事業所の規模
訪問リハビリは事業所の規模によって様々な影響があります。
ここでは大規模な法人、小規模な法人とそれぞれのメリットをお伝えさせていただきます。
大規模事業所の特徴(メリット)
・休みやすい
・給料が安定している
・教育体制が充実している
・福利厚生が充実している
小規模事業所の特徴(メリット)
・No2になれる可能性がある
・給料が大きく上がる可能性もある
・多くの経験を積める可能性がある
・責任ある立場を任せられる可能性が高い
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分が望んでいることがどちらなら叶うかという視点で検討することをおすすめします。
訪問リハ対象の利用者層
訪問リハビリの事業所によっては利用者層が様々です。
例えば、小児のリハビリを行いたい場合は、訪問看護ステーションでなければ提供する機会が少ないです。
また、訪問看護ステーションによっても小児を引き受けていない事業所もあったりしますので事前にどんな利用者さん・疾患が多いかを確認することをおすすめします。
下記のような疾患で、勉強したい疾患や関わってみたい状態などがあれば事前に伺ってみると思いと思います。
- 精神疾患
- 終末期
- 要支援者(活動や参加)
- 小児
- がん
- 骨折
- 脳卒中
訪問リハビリ事業所内で相談できる人の有無
訪問リハビリへの転職でよくある悩みで「セラピストが一人だから相談できる人がいない」ということがあります。
訪問リハビリは、一人職場のところがまだまだ多いです。
平成27年のデータで少し古くなってしまいますが、その当時8,000弱事業所あった訪問看護ステーションのうち約4,000事業所はリハビリ専門職が0人、約2,000事業所はリハビリ専門職が1〜2人というデータもあるくらい訪問看護ステーションで勤務するリハビリ専門職は偏っています。
そのため、一人職場の場合になることも大いにあります。
訪問リハビリは訪問リハビリ独自の悩みなどもあるため、初めて行う人は相談できる人がいた方が良いかもしれませんね。
しかし、既にリハビリスタッフがいる場合は、その事業所の色が既に決まってしまっていたりする可能性もあるので、注意も必要です。
訪問リハ転職時に面接で聞いた方が良い11つの質問
訪問リハビリへの転職理由は、人それぞれだと思います。
しかし、初めての訪問リハビリへの転職では面接などの時に聞くことすら分からない人も多いのではないでしょうか。
これから訪問リハビリに転職するにあたり、後悔がないように見学や面接時に聞いておいた方が良いポイントを紹介します。
この質問事項は、ブラックな職場によっては聞かれたくないような内容も含まれていますので、後から問題にならないようにしっかりとメモを取りながら聞くことをおすすめします。
訪問リハビリに転職する時に面接で聞いた方が良い11つの質問
- 「1日の最大訪問件数は何件ですか?」
➡︎6件以内がおすすめ - 「月の平均訪問件数は何件ですか?」
➡︎100件程度(40分間多めの場合)がおすすめ - 「1件の訪問は何分間が多いですか?」
➡︎40分?60分かによって、件数を考慮する - 「有休消化は年間何日くらいできますか?」
➡︎本人の希望による - 「訪問件数等によるインセンティブはありますか?」
➡︎本人の希望による - 「勉強会はありますか?教育体制は整っていますか?」
➡︎本人の希望による - 「公用車はありますか?」
➡︎私用車はデメリットがかなり多い - 「紙カルテですか?電子カルテですか?」
➡︎本人の希望による - 「訪問リハビリに関わる理学療法士等は何人いますか?」
➡︎本人の希望による - 「残業はありますか?月に平均どのくらいですか?」
➡︎本人の希望による - 「どんな疾患の利用者が多いですか?」
➡︎本人の希望による
今回は、訪問リハビリに転職する時の注意点・選び方を5つ紹介させていただきました。
リハビリの世界は職場に大きく左右されます。
そのため、転職活動は慎重に行う必要があります。
実際に転職をしたいけれど、一歩踏み出せないという人はキャリアアドバイザーによる無料相談を活用することもおすすめします。
キャリアアドバイザーに相談することで「本当に自分自身のキャリアで訪問リハビリへの転職が良いのか?」などを考え直すきっかけになるかもしれません。
ぜひ、リジキャリを活用ください。