「理学療法士が働く場所として意外なところってどこ?」
「そもそも理学療法士として病院や施設以外で働く場所ってあるの?」
そんな疑問を抱いていませんか?
この記事を読むと下記のようなことがわかるようになります。
- 理学療法士が働く場所として意外なところの具体例
- 理学療法士が意外なところで働くメリットとデメリット
私自身、理学療法士として病院に約8年間勤めていました。
病院で働きながら、病院以外で働く場所はあるのかと疑問に思い、実際に病院以外で働く理学療法士と関わる機会を増やしていました。
そして自分自身のキャリアについて熟考した結果、現在は病院を退職し、一般企業で働いています。
これらの経験を踏まえ、理学療法士が働く場所として意外なところを紹介していきたいと思います!
理学療法士として病院や施設以外で働きたいと思っている人は、最後まで見ていただけると、理学療法士として働く可能性を広げることができると思います!
理学療法士が働く場所として意外なところの具体例
行政
行政の分野で働く理学療法士もいます。
例えば、役所に所属し、地域の健康増進活動に関与する活動等を行います。
行政に理学療法士を必置する義務はないため、自らの職能を開示し、どのような場面で活躍できるのかを模索していく必要があります。
前例が少ないといった部分でやりがいを感じられると思います。
美容分野
理学療法士免許を取得し、エステサロンでエステティシャンとして働いている方や、自ら開業している人もいます。
美容の分野に関わりたい、理学療法士の専門知識を美容の分野で発揮したい、貢献したいと思っている人はぜひ、美容分野に挑戦してみるのも良いかと思います。
スポーツ・フィットネス分野
スポーツ施設や、スポーツチームに所属し、選手のマネジメントを行うポジションとして、近年理学療法士が活躍している場が増えています。
また、ヨガインストラクターやピラティスインストラクターの資格を取得し、フィットネス施設やフリーランスとして個人で活動している人もいます。
理学療法士の資格を持ち合わせていることで、他のインストラクターと差別化を図ることができますし、理学療法士の資格取得の際に学んだことを発揮することにより、より専門的なアプローチができるため、施設側からも顧客側からのニーズも高いです。
一般企業
医療機器メーカーや、住宅メーカーなどの一般企業で働くことも可能です。
また、ベンチャー企業やスタートアップ企業の立ち上げなどで活躍している人もいます。
医療と直接的に関わる分野ではありませんが、理学療法士としての知識を活かせる分野は多方面にあります。
医療従事者が一般企業で働くニーズも増えており、幅広い分野に貢献していくこともできます。
放課後デイサービス
近年、放課後デイサービスでの理学療法士のニーズが急増しています。
実際、理学療法士を採用し、発達障害の子供に対しアプローチをする施設は増えてきており、保護者側からのニーズも増えています。
放課後デイサービスに理学療法士が在籍していることで、取れる加算もあるといった点でも理学療法士が必要とされており、今後発展していく分野であることが予測されます。
理学療法士が意外なところで働くメリットとデメリット
メリット
臨床では得られない知識を得ることができる
病院や施設以外の環境で働くことで、様々な知識を得ることができます。
例えば一般企業で働く場合、ビジネススキルやマナーを身に着けることができます。
出会いが広がる
病院や施設で働いていると、関わる人は患者様や利用者様、医療従事者がメインとなります。
しかし、それ以外の環境で働くことで、様々な業種の人との出会いが増えます。
より多くの人の価値観に触れることができるため、自己成長にもつながります。
自分の好きな空間で働くことができるようになる
自分の好きな空間を選ぶことができるというところもメリットの一つだと思います。
美容が好きな人は美容に関わる施設で、顧客も美容が好きな人がメインとなりますし、スポーツ施設では、それぞれの競技パフォーマンスを上げるモチベーションの高い選手とのかかわりがメインとなります。
また、一般企業に転職し、在宅勤務が可能な職場であれば、好きなところで仕事をすることも可能となります。
自分の好きな空間で仕事ができるとモチベーションも上がりますよね。
デメリット
一般的なビジネススキルが不足しているため苦労する
医療従事者間でのやりとりの中では情報が正しく伝わることが重視されているため、ビジネスマナーやスキルは中々身に付きません。
また、病院内ではテキスト上での連絡や、メールでのやり取りをする機会が少ないため、そのようなマナーやスキルといったところが不足していることが多く、苦労することの一つではないかと思われます。
給料が減る可能性もある
業種によっては病院や施設での勤務よりも給料が減ってしまう可能性もあります。
しかし、一時的には減るかもしれませんが、インセンティブ制度がある環境であれば、頑張った分だけ評価されるということなので、やりがいにつながると思います。
臨床スキルが維持できない可能性がある
臨床現場から離れる時間があると、懸念されることは臨床スキルの低下です。
しかし、副業として臨床での活動を継続できれば問題はないかと思われます。
理学療法士として病院や施設以外で働きたいけど、臨床スキルの低下が不安であるという人は、副業が可能な環境を選び、臨床での活動も継続していければ良いのではないかと思います。
まとめ
理学療法士は病院や施設で働くのが一般的ですが、今後増え続ける理学療法士の中で個別化を図り、自分自身の強みを見つけて伸ばしていくことが重要視されます。
理学療法士として病院や施設以外で働くことは邪道だと思う方も多いかもしれませんし、せっかく取った資格を活かすことができないと思うかもしれませんが、資格取得のために勉強したことや、経験したことは、けっして消えてなくなってしまうものではありません。
今後は、資格や経験を活かして、何ができるのかを考え、自ら新しい道を切り開いていく力が求められます。
様々な経験をすることで、病院や施設内では学ぶことができない知識を身に着けることができる可能性が広がります。
また、臨床では出会うことができない人と関わることで、より多くの人の多様な価値観に触れることができ、自分自身の成長にもつながります。
将来どんな働き方をしていきたいのかを逆算し、今いるべきところ、やるべきことを考えてみましょう!
理学療法士として働くみなさんがそれぞれフィットする場所を見つけることができると幸いです!