医療従事者の中には、病院などの医療機関以外の一般企業への転職を望む方もいます。
しかし医療従事者がイメージする就職活動と、一般企業における就職活動とでは、大きく流れが変わってきます。
今回は医療従事者が一般の企業への転職を成功させるための就職までの流れを解説していきます。
就職活動の流れ
病院などの医療機関で働く場合の就職活動と、一般企業への就職活動には面接回数や提出書類などに違いがあります。
これらの違いを理解して就職活動に臨みましょう
何社応募する?
医療機関と一般企業では求人倍率に大きな違いがあります。
医療従事者として働く場合は1、2か所のクリニックに応募し、採用されて就職活動がすぐに終えることが珍しくありません。
一般企業の場合、求人倍率が低くなり、人気の求人には応募が殺到します。
競争率が高くなる分、10社以上応募することが必要です。
必要な書類は?
病院などの医療機関でに応募する際の提出書類は履歴書のみの場合が多いです。
一般企業へ応募する際は履歴書と併せて職務経歴書も提出も必要となってきます。
面接回数は?
看護師や理学療法士など、医療従事者として応募する場合、面接は1回のみのことが多いです。
一般企業の場合は、2回または3回の面接に加え、適性試験があるところもあります。
面接の対策についてはこちら
就職活動を成功させるため必要なこと
就職活動を成功させるために押さえておくべきポイントを確認していきましょう。
自己分析をする
転職する際に、給与や福利厚生などの条件面も確認は必要ですが、それ以上に自分の強みがいかせるか、価値観が合うかという考えを大切にしていきましょう。
自分はどんなことがしたいのか、どんなキャリアを築き、どんな人と関わることができたら嬉しいのか。
自分が転職したい「本当の理由」は何か。新しい職場で「叶えたいこと」は何かを考えていくことで、より自分の価値観に合う職場をみつけることができます。
転職先の選択肢を広げる
医療機関からの一般企業への転職では医療従事者としての経験を活かせるものとして代表的な2つのパターンがあります。
1つめに一般企業で働く場合は、大手企業などのでの医療職となります。最近は会社で働く人のメンタルヘルスのケアや、健康管理を行うことも重視して、医療従事者を配置している企業が増えてきています。
2つめは、これまでと異なる分野で就職する場合です。医療機器メーカーで品質管理職やフィールドナースが挙げられます。実際に病院の場で働いたことがある経験を活かし、自社製品の開発や宣伝に携われます。
未経験の分野は学びの姿勢を
医療従事者としての経験を活かさず、異なる職種に挑戦する際には資格取得や積極的に学んでいく姿勢を大切にしましょう。
事務職や経理職といったデスクワークでは簿記や事務系の資格を持っていると有利になります。
また、商品企画や開発の仕事は、人気ですので競争率が高いですが、健康食品やヘルスケア関連の分野だと医療従事者の経験が評価されやすく採用に有利に働く可能性があります。
転職を成功させるための心構え
医療機関から一般企業への転職した方の経験談には「ギャップを感じた」という声も少なくありません。
病院ではあまり重視されていなかったビジネスマナーやパソコンスキルが必要となり、最初は戸惑いを覚えることもあるようです。
また、医療機関の就職活動に比べ一般企業の方が競争率が高いので、求人情報を多く集めることが大切です。ハローワークや転職サイト、転職エージェントなど様々な媒体を活用していきましょう。
まとめ
今回は、医療機関から一般企業に転職する流れについて紹介いたしました。
自分が望む条件を明確にして、多くの求人を確認して転職を成功させましょう。