ここでは履歴書の各項目ごとの書き方を解説します。
採用担当の方が会いたいと思ってくれるような文章、見やすさなど、書くときのコツをお伝えしていきます。
あなたの履歴書作成の参考にしてください。
履歴書を書くときの注意ポイント
- 紙の場合は黒ボールペンを使用する
- 証明写真は原則3ヶ月以内に撮影したものを用意する
- 年号は統一しているか確認する
- 修正テープなどは使用しない
- 学歴と職歴の最後に以上があるか確認する
- 名前にはふりがなをしっかり書く
履歴書の書き方
記入日
- 履歴書を提出する年月日を記入
- 郵送の場合は投函日を、持参する場合は当日の日付を記載
氏名、住所
- ふりがな欄に「ふりがな」とある場合は平仮名、「フリガナ」は片仮名を記入
- 手書きの場合は、楷書で丁寧に記載
- 氏名に関しては、姓と名の間を半文字~1文字分程度空けて読みやすく記載
証明写真
- 原則3ヶ月以内に撮影したものを使用
- ビジネスにふさわしい服装で、正面を向いた胸から上をカラーで撮影
- 一般的にサイズは「縦36~40mm、横24~30mm」を準備
Point
街に設置されているスピード写真機を使用しても問題ないですが、より好印象を与えるためには写真館での撮影をおすすめです。
やる気や積極性を感じさせる表情を意識し、清潔感のある写真を選びましょう。
書き損じの可能性もあるので、写真は最後に貼り付けましょう。
学歴
- 義務教育は卒業年次のみ、高等学校以上は入学年次と卒業年次を記入
- 学校、大学の名称や学部・学科名は略さずに正式名称を明記
- 中退した場合も、年月とともに「中途退学」と記載
Point
転職の場合は、高校や専門学校から記載で十分です。
応募職種で活かせる専攻・研究テーマの場合は、詳細に記載することで自己PRにも繋がります。
職歴
- 原則すべての入退社歴を省略せずに記入
- 会社名は略さず正式名称を用い、業種、従業員数、簡単な職務内容を記載
- 異動などで部署が変わっている場合は、異動年月から同様に記載
- 在職中の場合は、職歴の最後に「在職中」または「現在に至る」と締める
- 職歴を全て書き終えたら、「以上」と記載
Point
退社理由については基本的に「一身上の都合により」「契約期間満了により退職」で問題ないですが、企業側の問題で離職に至ったときは、「会社倒産により」などと理由を書き添えるのも良いでしょう。
応募企業に関連する職務内容があれば、強調して記載し自己PRに繋げましょう。
免許、資格
- 正式名称を記入
(例:一般的な普通車の運転免許証→普通自動車第一種運転免許) - まず免許、次に資格を列挙する
- 資格については、仕事をする上で活かせるものは必ず記載
- 未取得でも、現在勉強中のものがあれば記入
- 資格等の名称が変更されている場合は、取得時の資格名を用いる
Point
何も書くことがない場合は「特になし」と記すが、仕事に関わらなくても自身のPRにつながる内容であれば積極的に記載しましょう。
志望動機
- なぜその企業を志望しているのか、その理由を記載
- 経験に基づいた内容があれば、より具体的に伝わる内容になるように記載
Point
1.応募企業が求めている人材として定着し、長く働いてくれそうか
2.入社後、自らの強みを活かして活躍してくれそうか
3.応募企業の強みを理解しており、他社と差別化された入社意欲があるか
例えば「入社後に活躍してくれそう」と思わせるには、応募する企業・求人内容と自身の経験との共通点を見つけ、「これが活かせる」と志望動機欄でアピールすることが大切です。
自己PR
- 自己分析をして、自身の強みやこれまでの仕事の経験、知識などを記入
- 応募企業への志望動機にも繋がるような内容を意識
Point
自身の強みが整理できたら、それが志望先企業でどう活かせるかを印象付ける内容を考えましょう。
1.仕事をするときに大切にしている考え方
2.自分自身の強み
3.考えや強みを裏付けるエピソード
4.自身が頑張ったことで出した成果
※表彰経験や過去の実績、具体的なエピソードを盛り込むと、よりPR効果がUPします。
趣味、特技
- 自身のPRになる趣味や仕事に役立つ特技などを絞り込んで記入
- 面接で話題になることもあるので、空欄は避ける
本人希望欄
- 待遇面などについては基本「貴社規定に従います」と記載
- 複数職種を募集していたり企業から記載するよう指示された場合は、希望の職種や勤務地などを記載
履歴書を送るとき、持参するときのポイント
郵送で送る場合
- 添え状(送付状)を同封
- 折りたたまずクリアファイルに入れて送る
- 封筒は無地の定型封筒(角形A4号または角形2号)を使い、宛名を書くペンは水濡れなどの可能性もあるので油性が望ましい
- 封筒の表面には赤色で「履歴書在中」と記載
Point
郵便物の重さとサイズをしっかり確認し、郵送料金に間違いがないようにしましょう。
メールや採用応募フォームで送る場合
- 履歴書のファイルをPDFへ変換し、ファイル名には、「日付」「氏名」「履歴書だと分かる件名」を記載
- メールで送る場合は、件名、本文共に簡潔に記載
- 宛名:法人格、会社名、部署名、担当者氏名
※部署や担当者氏名が分からない場合は、「採用ご担当者様」で良い - 挨拶、氏名
- 履歴書送付の旨
- 結び
- 署名:氏名、住所、電話番号、メールアドレス
面接に持参する場合
- 折れたり汚れたりしないように、封筒に入れて持参
- 念のため、履歴書をクリアファイルに入れてから封筒に入れておく
※参考:郵送で送る場合
マナーを押さえて転職成功への一歩へ
履歴書にどんなに魅力的な事柄が記載されていても、基本マナーがなっていなければマイナス印象を与えかねません。
時間に余裕を持ち、丁寧に心を込めて書くことで第一印象もアップにもつながります。
また、応募先の企業研究を行い求められる人材を理解しておきましょう。
応募企業向けの具体的な内容を記載することで、採用側が魅力的だと感じる履歴書を目指してください。
最後にもう一度CHECK!
・書類、添え状、メール文などに誤字脱字はないか
・入社/ 退職などの表記が統一され、年月を間違えていないか
・写真は3ヶ月以内に撮影されたものか
・名前にふりがなは記されているか