助産師がつらい…、そう感じてる人は多いですよね。
実は私も助産師の仕事がつらくて、新人時代にうつで病休を経験したひとり。
夜な夜な「助産師 つらい」と検索をしていた経験があります。
- 同期と仕事を比べられてつらい
- 自分には助産師が向いていないのではないか
- 進路選択を間違った気がするけれど、いまさら後には引けない…
助産師の仕事に対して、このようなつらい気持ちを抱えている方へ。
この記事では、うつで病休後、脱!病棟助産師となった私が、助産師がつらいと感じるときに考えてみると良いことを紹介しています。
助産師の何がつらいのかを考えてみる
助産師の仕事がつらいとき、まずは助産師の何がつらいのかを考えてみましょう。
何がつらいのかを明らかにすることで、次へのステップが見つかりますよ。
ダメ出しばかりされて自分が仕事ができないと感じる
助産師がつらいと感じる人の多くは、ダメ出しされたり、同期と比べたり仕事に自信を持てないことが多いですよね。
ダメ出しは意地悪ではなく、期待されている証拠なのだ、とよく言われます。
もし本当に仕事ができない人だと思われていたら「何を言っても無駄」と、ダメ出しされることもありません。
ダメ出しはつらいけれど、自分にはまだ伸びしろがあるのだと考えられると良いですよね。
実際には、そう考えるのも難しいのですけれども…。
病棟内の人間関係が悪い
助産師がつらいと感じるとき、職場の人間関係も大きな原因を占めています。
病棟内に派閥があったり、特定の誰かからムシされたり、意地悪をされてしまったり…。
あなたが悪いのではなくて、「いじめ」や「派閥」を容認する雰囲気の病棟も多いです。
職場は仕事をする場所と、はっきり割り切ることもひとつの方法です。
つらい分娩に立ち会った
死産や流産のようなつらいお産に立ち会ったとき、助産師がつらいと感じることがありますよね。
悲しみを感じるパパ、ママを目の前にして、何もできない自分に無力感を覚えることもあるでしょう。
職場に親しい先輩はいれば、今の気持ちや悲しみを聞いてもらいましょう。
そして自分は助産師としてどのような支援ができるのかをもう一度考えてみて。
助産師でいることがつらい瞬間ですが、助産師として成長するきっかけをいただいたと考えて、次につなげていきましょう。
シフト勤務が大変
助産師がつらいと感じるのは、シフト勤務で体力的なつらさを感じているときでもありますよね。
勤務の入れ替わり時間に分娩についてしまった場合、分娩が終わるまで帰宅できないことも多く、残業も増えがちです。
年齢を重ねれば重ねるほど感じてくる助産師のつらさのひとつですね。
助産師の仕事がつらいときの乗り越え方
助産師がつらいと感じるとき、どのようにして乗り越えたらよいのでしょうか。
できたこと、ほめられたことを1日にひとつは見つける
自分の仕事ぶりに自信を持てずに、助産師がつらいと感じているときにおすすめの方法です。
自分は仕事ができないと感じるときは、ほめられることよりダメ出しされたことのほうが頭に残りがち。
先輩や同期、そして入院中の妊産褥婦さんからほめられたり、ありがとうと言われたことを1日1回は思い出してみて。
それをノートに書き留めておくと、自分の助産師としての強みを見つけていくことにもつながって、自信を取り戻せますよ。
自分の理想の働き方を考えなおす
人間関係に悩んでいたり、シフト勤務がつらくて、助産師の仕事がつらいと感じるときは、理想の働き方をリストアップしてみましょう。
人間関係に悩んでいるなら、フリーランスの助産師で一人で働くのも良いでしょう。
シフト勤務がつらい場合には、保健センターやクリニックに再就職するのも良いと思います。
今は理想の働き方を実現させるための修業期間!と割り切って、転職や次のステップへの準備を始めてみましょう。
今後の目的がはっきりすると、助産師がつらいという気持ちが和らいできますよ。
体調に不調をきたしているときは受診、病休を
助産師の仕事がつらくて、不眠やめまい、吐き気などの体調不良に悩まされている場合には、早めに受診しましょう。
同期に遅れをとってしまう、病休なんて同僚に何を言われるか…という不安もあると思います。
ですが、自分の身を守れるのは自分だけ。
助産師の仕事がつらくて体調が悪いとき、しっかり休むことは長い人生でとても大切なことです。
どうしてもムリなときは転職を
助産師がつらい!もうこれ以上はここで働けない!そう感じた時には転職しましょう。
「この場所で頑張れないなら、どこにいってもまたやめることになるよ」と言われることもあるかもしれません。
その言葉は必ずしも正解ではないのです。
人間関係にも、職場の環境にも相性があります。
今の職場がつらいと感じるなら、それは今の職場とは相性が悪いということ。
同じ助産師の仕事であっても環境を変えただけで、能力を存分に発揮して働けることは本当によくあること。
あのとき転職して本当によかった、そう感じている助産師も多いですよ。
助産師がつらい…病院以外での働き方も考えてみる
助産師がつらいと感じるとき、病院以外で助産師として働くことも検討してみませんか?
助産師が活躍できる場所は病院だけではありませんよ。
フリーランスの助産師として働く
助産師がつらいと感じるなら、フリーランスの助産師として独立して働くこともおすすめです。
授乳相談や子育て相談はもちろん、ベビーマッサージ教室やマタニティヨガ教室など主宰するなど、働き方は自由。
子育てメディアのWEBライターや監修者、LINEや電話相談員の仕事もありますよ。
人間関係に煩わされずにマイペースに働けるのが魅力です。
一般企業、ベンチャーで助産師として働く
助産師がつらいなら、一般企業やベンチャーで働く選択肢もあります。
育児用品メーカーの商品開発部門や、育児関連アプリを開発するIT系ベンチャーなど、助産師が活躍できる一般企業やベンチャーはたくさんあります。
助産師の仕事がつらく感じていたという経験を活かして、看護業界専門の転職サイトでのキャリアアドバイザーもおすすめ。
最近では一般企業やベンチャーで活躍する助産師も増えています。
リジキャリは医療者の企業就職に特化した転職エージェントです。
助産師の資格を活かして企業で働くなら、ぜひリジキャリで転職を成功させてくださいね!
まったく別の仕事につく
助産師でいることがつらい、助産師は向いていないと感じるなら、まったく別の職種に再就職することもおすすめです。
せっかく助産師になったのにもったいないと言われたり、自分でもそう思ったりもするかもしれません。
ですが、自分に合わない職業にしがみついて、自分をすり減らすのはもったいない。
最初は勇気が必要かもしれません。
たった一度の人生ですから、助産師の資格にとらわれず、自分らしくイキイキできる場所で働きましょう!
助産師がつらい…「脱!病棟助産師」の私が伝えられること
今では、1か月のうちの半分は開業助産師として、残り半分はWEBライターとして仕事をしている私です。
しかしそんな私は助産師としての新人時代、仕事ができないことを理由に無視をされ、5か月も病休をしました。
その経験から自分にはフリーランスが向いていると考えて、3年後に病院をやめることを決意。
目的を持つと人間は強くなるもので、復帰後は職場の人間関係が悪くても気にならなくなりました。
定期収入がある今のうちに、とベビーマッサージや産後ヨガなど、スキルアップのための資格取得に励みました。
もちろん最初から割り切れたわけでも、自信があったわけでもありません。
少しずつ、今できることを一つずつ、ていねいに、と繰り返すうちに、気づいたら15年たっていました。
今は、病院を辞める!フリーランスになる!と決めた自分の決断にまったく後悔はありません。
今の働き方がとても幸せです。
今、助産師がつらいと感じているなら、自分らしい働き方を考え直してみてくださいね。